「楽しい」、和凧を手作り まつりに向けて海老名で教室

親子で凧作りに挑戦する参加者=海老名市役所

 5月の第10回えびな凧(たこ)揚げまつりに向けて、和凧を手作りする教室が21日、海老名市役所で開かれた。同まつり実行委員会主催で、約40組の市民が参加した。

 参加者は縦84センチ、横74センチの四角い角凧と、やや小ぶりで下部が三角形にとがっている剣凧の2種類のどちらかを選択。凧作りに詳しい実行委のメンバー11人から「凧は左右と上下の糸目のバランスが大事」などのアドバイスを受けながら作った。

 角凧は和紙に横3本、縦1本、斜め2本の竹の骨を取り付け、裏に糸を張って反りをつけた上、16カ所の糸目を付ける本格的な作り。参加者は事前に和紙に思い思いの絵を描き持参し、1日がかりで骨や糸を取り付けた。剣凧はやや簡単なものの、初心者は手伝いを受けながら作り上げた。

 同市上今泉からの参加者(47)と長女(11)は角凧に挑戦。長女が、和紙に大きな富士山とその周囲を飛ぶ勇ましい竜の絵を描いた。親子で次々と糸を結びながら、長女は「楽しい」と笑顔を見せていた。

 参加者が作り上げた凧はさらに実行委でバランスを調整し、4月24日~5月2日に市役所1階ロビーに展示。同13日に県立相模三川公園(同市上郷)で開かれる第10回えびな凧揚げまつりで各参加者が大空に揚げる。

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