カージナルスの有望株 20歳ウォーカーの開幕ロースター入りが決定

日本時間3月26日、カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでメジャー全体4位という高評価を受けている超有望株ジョーダン・ウォーカーを開幕ロースターの26人に入れることを明言した。モゼリアック編成本部長は「我々は常に彼を高く評価していたし、今春はしっかりインパクトを残してくれた。とても成熟した選手で、野球のことをよく理解している。WBCで主力不在となり、チャンスを得られたことも大きかったね」と褒めちぎった。

現在20歳のウォーカーは2020年ドラフト1巡目(全体21位)で入団。プロ入り後も持ち前の強打を遺憾なく発揮し、昨季はAA級で119試合に出場して打率.306、19本塁打、68打点、22盗塁、OPS.898の好成績を残した。今春のオープン戦は19試合に出場して打率.286、3本塁打、9打点、2盗塁、OPS.816を記録。勢いよくスタートダッシュを切ったあと、ややスローダウンしたが、それでも首脳陣からの高い評価は不変だった。

カージナルスで20歳以下の選手が開幕ロースター入りするのは、1999年のリック・アンキール以来24年ぶりのこと。20歳以下の野手が試合に出場したのは、1981年のデービッド・グリーンが最後であり、20歳以下で開幕スタメンとなれば、1923年のハワード・フライゴー以来100年ぶりということになる。

カージナルスはウォーカーを除いてもタイラー・オニール、ディラン・カールソン、ラーズ・ヌートバーとレギュラー級の外野手が3人おり、ウォーカーの開幕ロースター入りによって熾烈なレギュラー争いが繰り広げられる。昨季のAAA級の首位打者アレック・バーレソンも開幕ロースター入りが決まっており、誰かをDHに回そうとすると、今度は若き長距離砲ノーラン・ゴーマンとの競争になる。

ウォーカーを開幕ロースターに入れる以上、カージナルスはレギュラーとして起用する可能性が高い。侍ジャパンの一員として活躍したヌートバーにとって、出場機会を確保するうえで強力なライバルとなるのは間違いない。

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