パドレス・タティスJr. 戦列復帰後は「1番・右翼」での起用が有力

左手首の骨折と薬物規定違反による出場停止処分で昨季を全休し、不安を抱えていた左肩の手術も受けたフェルナンド・タティスJr.(パドレス)。今季はまだ出場停止処分が20試合残っているため、出場できるのは日本時間4月21日のダイヤモンドバックス戦からということになる。チームはアリゾナでのキャンプを終えたが、タティスJr.はアリゾナに残って調整を続けており、傘下AAA級エルパソに合流する見込み。「準備はできていると感じているよ」と戦列復帰後の活躍に自信を見せている。

タティスJr.は出場停止処分が明けてチームに合流する前に、15日間のマイナーでの出場が許可されている。よって、シーズン開幕後はAAA級の試合に出場して実戦感覚を取り戻し、出場停止処分が明ける数日前にはパドレスに合流する見込みだ。ただし、出場停止処分の期間中はパドレスの試合に姿を見せることはできない。

今季のパドレスはレッドソックスで強打の遊撃手として活躍していたザンダー・ボガーツが加入し、ボガーツ、フアン・ソト、マニー・マチャド、タティスJr.と4人のスター選手が打線に並ぶことになる。どのようにこの4人を並べるのか、ボブ・メルビン監督の起用法が注目されるが、指揮官は「タティスJr.をリードオフに置くのが一番インパクトがあると思う」と話しており、

1 右翼 タティスJr.
2 左翼 ソト
3 三塁 マチャド
4 遊撃 ボガーツ

という打順が有力視されている。ただし、タティスJr.が手首や肩の手術明けということもあり、タティスJr.のコンディション面が不安視されるようであれば、盗塁などの機会を制限するためにリードオフではなく中軸を打たせるプランも検討されているようだ。

また、ボガーツの加入により、タティスJr.は本職の遊撃ではなく右翼を守ることになる。俊足強肩を誇るタティスJr.について、チーム関係者は「外野手としての動きさえマスターできれば、ゴールドグラブ級の才能を秘めている」と高く評価している。

2年ぶりにメジャーの舞台に戻ってくるタティスJr.は攻守両面でどんなプレーを見せてくれるのか。日本時間4月21日の復帰戦には間違いなく大きな注目が集まるはずだ。

© MLB Advanced Media, LP.