好きな写真や画像をQRコードにできるWEBアプリケーション、岡山大学が開発

誰でも簡単に写真などの画像をQRコード化させることができるWEBアプリケーションを、岡山大学の栗林稔准教授と、同大学大学院自然科学研究科博士前期課程の学生らが開発した。

発表したWebアプリケーション「Design QRcode Generator」では、環境設定の必要はなく、誰でも簡単に直観的な操作で利用ができるとしている。Webブラウザ上で画像をアップロードし、QRコード化させたい場所とサイズをマウス操作で行い、格納させたい情報データを入力して作成ボタンをクリックすれば、作成されたデザインQRコードが表示される。デザインQRコードは、通常の2次元バーコードリーダで読み取りが行える。

従来のアプリ開発では、プログラムのコードを専用の端末上で動作させる必要があり、入力画像に対してQRコード化したい場所やサイズの指定も複雑だったというが、今回のWEBアプリケーションでは専用のソフトウェアが不要な上、マウスを使って簡単に操作できるユーザーインターフェイスを実装したことで有用性を向上させた。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど様々なデバイスでの利用もできる。

Design QRcode Generatorは、試験運用として現在クラウド上のアプリケーション実行プラットフォーム(PaaS;Platform as a Service)で公開されているが、今後は本格的なリリースの準備を進める。本ツールの公開により、幾何学的な模様のQRコードを写真などの画像の中に埋め込んだ二次元コードを誰もが作成できるようになるため、視覚的に印象的な広告画像も制作できることが期待され、栗林准教授らは、エンターテインメント向けのサービス展開を検討しているという。

参考:

【岡山大学】写真をQRコード化するWEBアプリケーションを開発(PDF)

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