混雑時は住民優先 江ノ電鎌倉駅で4年ぶりGW社会実験

江ノ電に乗車するため、鎌倉駅構外まで列を作る観光客ら=2019年5月3日、鎌倉市御成町

 神奈川県鎌倉市は江ノ島電鉄と協力し、ゴールデンウイーク(GW)期間中の5月4日から6日まで、鎌倉駅の混雑時に沿線住民を優先して駅構内に入場させる社会実験を行う。新型コロナウイルス感染症の影響で過去3年間は中止しており4年ぶりの実施となる。

 市によると、GW中には観光客や地元住民が乗車のため並び、行列ができるという。コロナ禍前の2019年のGWには乗車まで30分ほどかかるケースもあったという。住民の日常生活に影響が生じる状況を考慮し、実験は17年から行われている。19年には136人が優先入場している。

 対象は市内の江ノ電沿線地域に在住・在学・在勤の人。期間中の午前10時から午後4時まで鎌倉駅の構外まで乗車待ちの行列ができた際に、事前に発行された「江ノ電沿線住民等証明書」を持参した場合、駅構内の列の最後尾に優先的に並ぶことができる。市によると、例年地域住民からは好意的な意見が多いという。

 証明書の発行は4月24日から29日まで(28日までは市役所と鎌倉駅構内、29日は市役所のみ)。申請には運転免許証や社員証、学生証が必要。問い合わせは、市都市計画課電話0467(61)3667。

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