NPO法人越後まほろば倶楽部は29日、31日で越後上越上杉おもてなし武将隊を卒業する足軽組頭の十吾郎へ感謝の色紙を贈った。
同団体は春日山城跡の整備を通じて地域活性化を目指すことを目的に、今年2月に設立。12年間にわたり地域を盛り上げてきた十吾郎に感謝を伝えるため、会員たちが色紙に寄せ書きをした。
色紙は青苧(あおそ)をすいた紙で表装。青苧は上杉家の財政を支えた越後上布の原料という縁から、特別に製作した。また同団体は今年、青苧の栽培に取り組む計画で、活用法の一つとして紙作りを予定している。
29日には同団体の志賀茂理事長らが武将隊の〝本陣〟である上越市埋蔵文化財センター(同市春日山町1)を訪れ、おもてなし活動中の十吾郎に色紙を贈呈。志賀理事長は「元気いっぱいで何事にも全力集中なところに感動した。われわれも見習っていきたい」と十吾郎をたたえた。十吾郎は会員たちそれぞれとの思い出を振り返り、「本当にありがとうございました」と感謝を語った。