北信濃の春の風物詩、「中野ひな市」で土びなの即売会が開かれました。今年は地元出身の野球選手をモチーフにした作品も登場しました。
中野市で毎年3月に開かれる「中野ひな市」。土びなの販売会場には北は北海道、南は大阪から、事前抽選に当選した400人が集まりました。
職人が丹精込めて作り上げた400体の土びなが並びます。
■山岸玲 記者
「恒例の土びな人形の販売会に来ています。今年の注目は‥‥こちら、牧秀悟選手!…かな?」
白地に青色の縦じまのユニフォームをまとった「野球招き猫」。背番号は「にゃん、にゃん、にゃん」をもじったと思われますが、牧選手と同じ「2」が並びます。
この招き猫を買った女性は…
■信濃町から
「牧さん?」
■中野市から
「牧選手、中野市出身の牧選手ね、今年注目されていて活躍もしたので」
■千葉県から
「これですね。今が旬というか、ちょうど(WBC)ロスが終わったところというか」
地元・中野市出身、侍ジャパンでも活躍した横浜DeNAの牧選手がモチーフなのか。
作家に確認してみました。
■中野人形奈良家六代目・奈良由起夫さん(53)
「みなさんお察しの通り牧選手にのっかって作りましたけど」
江戸時代後期から続く人形師・奈良家。由起夫さんが六代目です。
■中野人形奈良家六代目・奈良由起夫さん(53)
「自分なんかもどこがいいって聞かれて、どこどこがいいってあんまり説明できないんだけど、なんかいいなって思ってもらえる物を作りたいなって思いますけど」
伝統を重んじながら時代に合わせた作品を手がけています。