大浦安商工会が発足 浦川原コミプラに事務所

 上越市の浦川原、安塚、大島の3商工会が1日合併し、同日「大浦安商工会」が発足した。事務所を置く浦川原コミュニティプラザで開所式が行われた。

新事務所の開設を祝いテープカットを行う大浦安商工会の蓑和会長(左から2人目)ら

 3商工会はいずれも会員数の減少や高齢化・過疎化による市場縮小が商工会存続の大きな課題で、21年から合併を検討してきた。
 開所式典で蓑和章会長(前浦川原商工会長)は「地域経済は原材料価格の高騰の影響を受け、大変厳しい。経営資源を集約し、会員から頼りにされる商工会を目指す」とあいさつした。
 それぞれの商工会館は閉所し、拠点は浦川原コミュニティプラザの一室に集約。事務局長と経営指導員2人、経営支援員3人の6人で全域をカバーする。
 蓑和会長は「管内で月1回程度の出張相談会を開くことにしている。自主財源に限りがあるため、コスト削減効果を見込んで事務所も移転した」と話す。合併前の各商工会が手掛けていた事業は当面継続する方針。
 県商工会連合会の早川吉秀会長は「支所を設置せず本所に一本化したことは、県内商工会合併の先駆的モデルだ。合併後も事業が円滑に進むよう支援していく」と述べた。

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