【高齢者の健康】4月に体調不良になるのはなぜ?春の健康対策

「4月になると毎年だるい、食欲が出ない」などの体調不良で悩むシニアの方、多いのではないでしょうか。

実は、冬から春に移り変わる4月は、自律神経の乱れが起きやすい時期。

自律神経の乱れが原因で、倦怠感や食欲不振だけでなく、めまい・関節の痛みなどが起こりやすくなってしまうのです。

今回は、高齢者によくある4月の体調不良の内容と、健康に過ごすコツを紹介します。

4月、体調不良だと感じていませんか?(高齢者の健康チェック項目)

シニアの方で、4月に入った際に感じる体調不良として、以下で当てはまるものがあるかチェックしてみてください。

  • 風邪ではないが全身がだるい
  • なんだかやる気がでない
  • 朝なかなか起きられない
  • よくイライラする気がする
  • 寝つきが悪い、夜中に起きてしまう
  • 食欲があまりなくなった
  • 便秘や下痢することが増えた
  • 耳鳴りやめまいがすることがある
  • 浮腫みが目立つようになった
  • 関節の痛みを感じるようになった
  • 熱が出る日がたまにある

上記は、どれもシニアが春に起こしやすい体調不良の一覧です。

春になりポカポカした過ごしやすい気候になったのに、なぜ体調不良を起こしやすくなるのでしょうか。

それは、4月が季節の変わり目であり、自律神経が乱れやすい時期であるため。

自律神経とは何か、みていきましょう。

高齢者の4月の体調不良の原因、「自律神経の乱れ」とは?

自律神経とは、体温・発汗などで身体の器官を調整する「交感神経と副交感神経」のことです。

【自律神経】
交感神経:昼間・活動時に活性化。心拍数・血圧を上げて、身体の活動量アップを促す
副交感神経:夜間・安静時に活性化。心拍数・血圧を下げて、身体をリラックスさせる

24時間、交感神経と副交感神経がバランスをとり合って、代謝・体温などの身体機能をコントロールしています。

季節の変わり目は寒暖差が大きいため、体温・発汗をいつも以上に調節しなければいけません。

しかし、頻繁な調節が間に合わず、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことも。

自律神経は加齢により不安定になりやすい特徴もあります。

加えて、高齢者は体温調節機能が低下しています。

もともとの体温調節機能が低く、自律神経が不安定な高齢者にとって、寒暖差が大きい春は自律神経のバランスが乱れやすく、体調不良を起こしやすくなるのです。

交感神経が副交感神経より優位に働くと、倦怠感や眠気、めまいや関節痛など、さまざまな身体の不調が起こりやすくなります。

自覚症状がない高齢者もいるため、ご家族を中心に体調不良が起きていないかを気にかけるようにしましょう。

4月、高齢者が健康に過ごすための5つのポイント

高齢者の体調不良が多い4月、健康に過ごすための5つのポイントは以下です。

1. 食事は栄養バランスが良いものを2. 適度な運動で身体を動かす3. 趣味でストレス発散4. 38度の湯船に10分つかってリラックス5. 深い眠りにつくための環境づくり

体調不良の原因である自律神経の乱れを防ぐためには、食事に運動、ストレス発散やリラックスが基本。

入浴については、ヒートショックを避けるためにも、熱い湯船で長風呂は避けてください。

高齢者の4月ならではの健康対策をおさえて、健やかなシニアライフを

高齢者がなりやすい4月の体調不良の原因について、対処法とあわせて紹介しました。

自律神経が乱れやすい季節の変わり目の春は、自律神経が乱れないように意識した生活をすることが大切です。

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