【今年が勝負年!③吉田正尚】日本を代表する長距離打者からボストンの主砲へ

ポスティングシステムを利用し、日本人野手最高額の5年総額9000万ドル(約118億8000万円)でレッドソックスに移籍した吉田正尚。メジャー移籍1年目でありながら日本代表としてワールド・ベースボール・クラシックに参加し勝利に貢献。MLB公式サイトの開幕スタメンでは4番レフトが予想されるなど、期待はますます大きくなっている。(3月16日時点)

メジャー移籍1年目は、チームや環境に慣れるため代表戦には参加しないのが慣例だが、吉田正尚は「(移籍1年目の)リスクは考えているけど、自分自身、成長できる。ジャパンに対する思いもある」とワールド・ベースボール・クラシックの参加を表明。

1次ラウンドの4試合では12打数5安打の打率.417、大谷翔平と並ぶ8打点で侍ジャパンの4連勝に貢献。日本では6年連続打率3割超え、出塁率4割超え、そして昨年はOPSがついに1.000を超え2年連続でリーグ1位を記録した実力を遺憾なく発揮した。

Macho Man mashed. pic.twitter.com/rDKHjeQyr5

— Red Sox (@RedSox) March 10, 2023

その活躍にレッドソックスは公式ツイッターで「マッチョマン」の愛称とともに活躍を称えるなど、新天地のボストンでもすでに溶け込んでいる。

日本代表に合流する前には、2試合で実戦に出場。初戦のノースイースタン大学との練習試合から「4番・左翼」でスタメン出場すると第1打席の犠牲フライで初打点を記録した。

2戦目のレイズ戦でも「4番・左翼」で出場し、第1打席でライトへの二塁打を放ち、オープン戦初安打をマークした。

Please enjoy Masataka Yoshida's first hit in a Red Sox uniform. pic.twitter.com/VkRtIZOb6X

— Red Sox (@RedSox) February 26, 2023

当初は1番での起用が予想されたが、アレックス・コーラ監督は「彼は1番を打つかもしれないが、これまでのキャリアと同様に打線の中軸を担うことになるかもしれない」とコメント。MLBも4番スタメンを予想するなど、すでにチームの主砲として期待されている。

ワールド・ベースボール・クラシックでは準々決勝進出を決め、この先はアメリカでの決勝ラウンドを目指す侍ジャパン。日本を代表する長距離打者はそこでも実力を発揮し、アメリカでもその存在をアピールできれば、勝負の年となるボストンでの新シーズンでも「マッチョマン」は多くの注目を集めるだろう。

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