【キャンプ大賞2022】満場一致!「最高&完璧な焚き火台」の称号を獲得したベストバイな焚き火台を発表!

2022年に発売されたキャンプギアの中から最高の一品を選び出すアワード「ハピキャンPresents キャンプ大賞2022」が、2月に東京都八王子市のキャンプ場で開催されました。アウトドア業界で活躍する様々な分野の専門家を審査員にお招きし、事前に厳選されたノミネートギアを厳正なる視点で採点していただきました。今回はファイヤージャンルのうちのひとつ「焚き火台部門」の受賞製品を発表。バリエーション豊かな焚き火台の中から、最優秀賞に輝いたのはどの製品なのか。当日の審査の模様とともにレポートします!

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「キャンプ大賞2022」は1年を象徴する優秀ギアを決める業界最大規模のアワード

「ハピキャンPresents キャンプ大賞2022」は、アウトドア業界のプロたちの力を借りて、2022年に発売されたキャンプギアの中から最も優れた一品を決定し、その素晴らしさを広めることを目的としています。審査員としてご参加いただいたのはこの方たち。

「キャンプ大賞2022」でみごと賞を獲得したギアは、ハピキャンが運営するメディアのみならず、各種イベントにも展示され、多くの人々の目に触れることになります。

プロダクトとしての魅力はもちろん、細部に宿る工夫やこだわり、その製品を世に送り出したメーカーの熱い思いにいたるまで、ひとりでも多くの方に紹介していくことを目指します。

5つの「年間最優秀賞(オブ・ザ・イヤー)」と11個の「部門最優秀賞・優秀賞」が決まる

審査されるアイテムは、全5ジャンル、11部門に分類されています。

各部門にノミネートされたキャンプギアの中で「最も優れている」と評価されたものに「部門最優秀賞」が、次点となったものに「部門優秀賞」が贈られます。

また、後日の発表になりますが、部門最優秀賞ギアをさらに吟味し、各ジャンルの頂点を極める「年間最優秀賞(オブ・ザ・イヤー)」も選ばれます。

受賞製品の選定は、審査員たちがキャンプギアを詳細にチェックし、事前に設けられた5つの項目に得点をつけていく形で進められました。採点方法の詳細は下記の通りとなります。

【採点方法】(テント・ファイヤー・ファニチャー)

テント・ファイヤー・ファニチャーの3ジャンル7部門は、「企画性」「デザイン性」「機能性」「コスパ」「市場浸透性」の5項目を、それぞれ10点満点で採点。得点の合計が最も高かったアイテムが「最優秀賞」、次点が「優秀賞」となる。

【各項目の評価基準】(テント・ファイヤー・ファニチャー)

【企画性】
特筆すべき「アイデア」や「ギミック」、新規性のある「こだわり」のいずれか、または複数が盛り込まれているかどうか。

【デザイン性】
競合と差別化された特筆すべき「デザイン」および「設計」をまとっているプロダクトであるかどうか。

【機能性】
競合と差別化された特筆すべき「性能」および「実用的な機構」を備えたプロダクトであるかどうか。

【コスパ】
価格設定が「市場やターゲットに対して適切か」。その価格に見合った「実用性および耐久性」を備えたプロダクトであるかどうか。

【市場浸透性】
生産や販売チャネルなどの観点から見て入手性が安定しており、今後も市場の中で存在感を示し続けられるプロダクトであるかどうか。

審査員のみなさんが持つアウトドアに関する幅広い知識と経験、鋭い視点をもとに選ばれた「最高の焚き火台」は、果たしてどれなのか。

それでは、審査の結果を見ていきましょう!

【キャンプ大賞2022】「焚き火台部門:最優秀賞・優秀賞」発表!

焚き火台部門には、全部で8つのアイテムがノミネートされました。ノミネート条件は、

A.大小かかわらずすべての焚き火台が該当

B.2022年発売のプロダクト

となっています。

審査会場となったキャンプ場には、キャンプの醍醐味をじっくりと味わえる最新の焚き火台がズラリ。ひとつひとつに火を入れ、その燃え方までもをしっかりと確認しながら審査が進みました。

Photographer 吉田 達史

そして、8つのノミネートギアの中から、最優秀賞に選ばれたのがこちらの焚き火台です!

焚き火台部門:最優秀賞はSOLO STOVE「レンジャーキット2.0」

Photographer Keisuke Nakamura

ノミネートされたアイテムの中で最高得点を獲得した焚き火台部門:最優秀賞」は、SOLO STOVEの「レンジャーキット2.0」です!

効率的に二次燃焼を促す本体の構造は、多くの審査員が高く評価。実際に、高く、美しく上がる炎に審査員が目を奪われる一幕もありました。

ファミリーキャンプに最適なサイズ感、底部のロストルが取り外し可能になり、灰の処理が簡単になった点なども高得点を獲得した要因。シンプルなデザインを推す審査員の声も聞かれました。

【製品の特徴】

直径約38cmの開口部は大きな薪を投入しやすく、豪快な炎を演出するという役割も担う。着火後、底部に設けられた通気口から入った空気によって一次燃焼。暖められた空気は二重構造になっている本体の壁を通って上昇し、開口部付近の通気口から噴出される。

その一連の空気の動きが効率のよい二次燃焼を実現し、ダイナミックな炎を導く。旧作とは異なり、底部のプレートとロストルが取り外せる仕様になったことで、焚き火が終わった後の灰の処理、メンテナンスが飛躍的に楽になった。

焚き火台部門:優秀賞はサイラス9「フレームインザウインド」

Photographer 吉田 達史

筒状の本体構造に、審査員は興味津々。開口部の位置が可変し、シーンに即した最適なスタイルに変化するという仕様には、「よく考えられている」「スタイリッシュ」といった肯定的な声が上がりました。

デザイン性と機能性が融合した秀逸さが、大きな加点のポイントとなったようです。

【製品の特徴】

2021年にクラウドファンディング「machi-ya」にて400%越えの達成率を上げて誕生した焚き火台。2022年秋に改良版が発売され、さらなる好評を博している。

円柱状の焚き火台をどう置くかによって、用途や機能性を変えられるのが最大の特徴で、調理をしたい場合は開口部が上に向くように設置する。また、開口部を横に向けた場合は、風の影響を軽減しつつ輻射熱を利用して効率よく暖を取れる。

横に長い形状ゆえ、長い薪も使用可能。フライパンやクッカーで開口部がふさがっている場合でも、両サイドの穴から薪を投入できる。

フォームチェンジする焚火台。

開口部の向きを変えることで「暖をとる」、「調理をする」2つのモードがあります。

いずれ劣らぬ逸品が揃った焚き火台部門。最終段階まで競り合った優秀品を公開!

焚き火台部門の「最優秀賞」と「優秀賞」は以上となりますが、続けて「キャンプ大賞2022」にノミネートされたその他の焚き火台も見ていきましょう。

2022年に発売された焚き火台の中から、キャンプ大賞実行委員の厳しい判断基準によってノミネートされた逸品たち。いずれのアイテムも、キャンプでの焚き火を楽しく、便利に楽しむための工夫や技術が盛り込まれています。

では、審査員の絶賛コメントとともに、製品の特徴をチェックしていきましょう。

焚き火台部門:ノミネート優秀品01ヨシデンシアウトドア「グランピングクッキングM+」

栃木県の電子基板メーカー・ヨシ電子が立ち上げたアウトドアブランドの焚き火台は、同社の本業であるレーザー加工、溶接、塗装といった幅広い技術を駆使した多機能モデルに仕上がっています。本体の中ほどに配置された引き出しスタイルのピザ焼きスペースは、審査員の視線を釘付けに。

開口部に敷いた焼き網で調理しながら、同時にピザも焼けるという、料理好きにはたまらないプラスアルファの機能性に賞賛が集まりました。

焚き火台部門:ノミネート優秀品02AUTEC CAMP「コックピット」

「音響メーカー・オーディオテクニカのアウトドアレーベルが開発した焚き火台」という意外性が注目を集めました。

機能性、収納性、耐久性を追求したうえで、重量は1kg以下。折り畳むとA4サイズになるというコンパクトさを実現。焼き網を動かさずに薪を操れる構造、空気を取り入れて燃焼性を高めるためのスリットの配置などについては、「焚き火台に求められる機能やキャンパーのニーズがしっかり反映されている」と高評価を受けました。

焚き火台部門:ノミネート優秀品03ムラコ「スタートーチフィフティ」

火床が50cmの高さに設定されているため、地面へのインパクトも回避できるムラコの焚き火台は、「高い位置で炎を扱える」という製品の特性に高評価の声が上がりました。

5本のポールとメッシュパーツのシンプルな構成に加え、ポールはプッシュボタン式の構造で組み立てや分解が容易、といったメリットも得点を重ねる要因になったようです。

金属加工の工場から生まれたブランドだけに「パーツひとつひとつに繊細な技術が垣間見れる」といった意見も見受けられました。

焚き火台部門:ノミネート優秀品04鎌倉天幕「ソリストホムラ」

一切の妥協を許さない製品作りで知られるニューテックジャパンのレーベル・鎌倉天幕から発売されたコンパクトな焚き火台は、ワンアクションで組み立てられる独自開発の特許構造を採用。

実物を触った審査員からは「簡単」「スピーディー」という感想が寄せられました。劣化しにくいステンレス素材「SUS430」を採用し、耐久性を追求している点も高評価。

高さ調節が可能なスピット(串)型ゴトクも使い勝手がよく、トータルでの評価を高める一因になりました。

焚き火台部門:ノミネート優秀品05TOKYO CRAFTS「焚火台マクライト」

まず審査員の目を引いたのは、総重量790gという軽さ。収納時は21×40cmとなるコンパクトさを誇りながら、展開後は30~40cmの薪をくべることも可能で、ファミリーやグループでも使える便利さが光ります。

ゴトクの位置を2段階で調節できる機構により、調理の際の火加減のコントロールも簡単。傾斜のついた火床、風防機能を担うサイドパネルによって、風の影響を抑えた快適な焚き火が楽しめる構造も評価されました。

焚き火台部門:ノミネート優秀品06THE IRON FIELD GEAR「タキビツリー」

造船の技術を生かしたアウトドアブランド・THE IRON FIELD GEARが開発した焚き火台は、筒形や箱型ではなく、本体が浅い四角錐のオープン型。それでいて、効率的な2次燃焼が可能という特長があります。

審査員は、本体下部に設けられた穴から空気を取り込み、それを焚き火に送り込むことで二次燃焼を促すという独特なシステムを絶賛。効果的に二次燃焼を起こす仕組みと、扱いやすい形状を融合した技術力に注目が集まりました。

名品が並んだ焚き火台部門。審査員の声を参考に、自分なりの「最高」を決めてみては?

Photographer 吉田 達史

焚き火台部門はノミネート製品すべてが高品質で、審査員も採点に苦労したようでしたが、最終的に2022年No.1焚き火台の称号を手にしたのは、SOLO STOVEの「レンジャーキット2.0」となりました。

とはいえ、その他の焚き火台もそれぞれに長所があるため、用途や個々人のスタイルによって魅力的に感じる焚き火台は変わってくるでしょう。

各アイテムに対する審査員のコメントをチェックして、ご自分の好みに合った、あなたにとって最高の焚き火台を見つけてみてください。

「キャンプ大賞2022」の部門別最優秀賞の発表はさらに続きます。次回は、ファイヤージャンルの残り2部門、「バーナー部門」と「薪ストーブ部門」の最優秀賞を発表します。お楽しみに!

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