小型人工衛星用 エンジン開発へ

宇宙への挑戦がまたひとつ、動き出しています。北大発のスタートアップ企業が、小型の人工衛星に用いる新たなエンジンの開発を目指し研究を行っています。

リポ―ター
「私が持っているこちら、手のひらサイズで非常にコンパクトな物体なんですが何かと言いますと実は人工衛星用のエンジンなんです」

北大発のスタートアップ企業、レタラ。開発しているのは、宇宙空間で人工衛星を素早く移動させるためのエンジンです。人工衛星用エンジンには主に液体燃料が使われていますが、レタラは爆発の危険性が少ないプラスチックを原料とした燃料を使用。コストも液体燃料の半分以下になるといいます。北大は、JAXAと共同でより安く安全なエンジンを開発中で、レタラはその実用化のため、北大の研究室のメンバーを中心に3年前に設立しました。

CEO ランドンさん「安全管理コストが必要なくなるだけでなく燃料自体のコストも安いので安全かつ高性能なエンジンが実現します。大量の人と物が宇宙を行き交っている未来を実現していきたい」

今年の秋には成層圏での実証実験を行います。再来年の実用化を目指しています。

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