【シニア女性のゲーム事情】 50〜84歳女性に聞いた「ゲームに関する実態・意識調査」

かつては“若者の遊び”というイメージが強かったゲームですが、今では幅広い世代で楽しまれており、シニア世代の間でも人気です。ゲーム好きが高じて一躍有名になったのが、チャンネル「Gamer Grandma」が大人気のユーチューバー・森浜子さん(93)。森さんのようにゲームに魅了されたシニア女性はどのくらいいるのでしょうか。

女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングスにある「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50~84歳の女性403名を対象に「シニア女性のゲームに関する実態・意識調査」をWEBアンケートにて実施しました。ゲームに夢中なシニア女性はどれくらいいるのでしょうか。早速見ていきましょう。

調査でわかったシニア女性の「ゲームのプレイ頻度」「ゲーム経験率」「プレイ平均時間」

本調査が指すゲームとは、ゲーム機を用いたゲームやオンラインゲームのほかに、対面で行う将棋やトランプ、人狼ゲーム、一人で楽しめるクロスワードなども含まれています。シニア女性はどのようなゲームをどれくらいの頻度で行なっているのでしょうか。

シニア女性の「ゲームのプレイ頻度」と「ゲーム経験率」について

「5年以内のゲーム経験率とプレイ頻度(月1回以上かどうか)」について質問してみると、全回答者の64.8%が月1回以上のペースでゲームをしていることがわかりました。また、子どもの頃のゲーム経験も含めると、ゲームの経験があるシニア女性は全体の95.0%(383名)でした。

シニア女性の「ゲームにかける時間」について

ゲームのプレイ頻度が「月1回以上」と回答した261名に、ゲーム1回に費やす時間を質問すると平均42分という結果になりました。「1時間以上費やしている」と回答したシニア女性にプレイしているゲームを尋ねると、シミュレーションRPGや麻雀、育成・養成ゲームが挙げられました。

シニア女性の「リアルゲームとオンラインゲームの経験率」について

シニア女性はリアルゲームとオンラインゲームのどちらで遊ぶことが多いのでしょうか。

まず、それぞれの経験率について質問すると、リアルゲームの経験率は75.9%(198名)、オンラインゲームの経験率は49.8%(130名)という結果になりました。経験率を見るとリアルゲームが圧倒的に多いですが、ゲームをしている261名を分母とすると、約半数の130名がオンラインゲームを楽しんでいます。

しかし、リアルプレイとオンラインプレイ両方を楽しんでいる人はまだまだ少ないことがわかりました。リアルプレイ「のみ」は50.2%(131名)、オンライン「のみ」は24.1%(63名)で、リアル+オンラインの両方を経験しているのは25.7%(67名)でした。どちらも楽しんでいる人は4人に1人です。

シニア女性の「ゲーム課金」について

シニア女性はゲームに課金をしているのでしょうか。質問した結果、課金していると回答したのは19.9%(52名)。ほとんどのシニア女性が課金していないことがわかりました。

シニア女性の「ゲームに1ヶ月かけている金額」について

「課金している」と回答した人に1ヶ月にかける金額を尋ねてみると、52名の平均は1,099円でした。リアルゲームの平均は1,078円、オンラインゲームの平均は1,219円です。オンラインゲームの平均額がやや高い結果となりました。

シニア女性の「ゲームを選ぶ基準」について

シニア女性は何を基準にゲームを選ぶのでしょうか。回答数が最多だったのは「お金が一切かからないこと」(62.5%)でした。次いで多かったのは「頭や脳に良さそうであること」(57.5%)。「ルールが単純」「長く遊べそうなこと」など初心者でもプレイしやすいことも選ぶ基準にランクインしていました。

以上、50~84歳の女性に聞いた「シニア女性のゲームに関する実態・意識調査」でした。シニア世代にとってゲームは楽しむだけでなく、認知症予防にもなるため注目を集めています。何か新しい趣味を探している人は脳トレとしてゲームを始めてみてはいかがでしょうか。

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