三笘の6試合連続得点関与は“幻”に。トッテナムが熱戦を制す|プレミアリーグ

苦しい展開ながら、価値ある決勝ゴールを決めたケイン ©Getty Images

4月8日、プレミアリーグ第30節トッテナム vs ブライトンの試合がトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われた。

リーグ戦で5試合連続得点関与中の三笘薫はこの日も左サイドMFで先発出場。4月4日の試合で負傷交代し状況が不安視されていたアレクシス・マック・アリスターとモイセス・カイセドも先発のピッチに立った。

試合が動いたのは開始10分。左サイドでボールを持ったソン・フンミンがカットインから右足でコースを狙ったシュートを放つ。ボールは逆サイドのポストを巻くように枠内に吸い込まれ、彼自身にとってのプレミアリーグ通算100ゴール目でトッテナムが先制する。

先制されたブライトンも反撃。17分にはマック・アリスターが浮き球のパスを送ると、中央に走り込んだ三笘が胸トラップからのボレーシュートを突き刺す。しかしトラップが右腕の付け根という微妙な場所だったためVARによる検証が行われ、ハンドの判定となってゴールは認められなかった。

さらに畳みかけるブライトンは26分、バイタルエリア手前でのパス交換からマック・アリスターがシュートを放つが、トッテナムの守護神ウーゴ・ロリスがスーパーセーブ。直後にはカイセドがミドルシュートを放つも、再びロリスが指先で触ってポスト直撃を誘い、同点ゴールは生まれない。

それでも34分、右CKからダンクがファーサイドで強烈なヘディングシュートを突き刺し、ブライトンが同点に追いつく。前半は両者が持ち味を発揮しつつ、1-1で折り返した。

後半は立ち上がりからブライトンのペース。55分には右からのクロスを受けたウェルベックが巧みな切り返しで相手をかわし、左足でシュート。マック・アリスターに当たったボールにロリスも反応できず、勝ち越しゴールが生まれたかと思われたが、VARがマック・アリスターの手に当たったと判定しノーゴールに。

58分には両チームのベンチスタッフ同士が小競り合いを起こすシーンが発生し、ロベルト・デ・ゼルビ監督とクリスティアン・ステッリーニ暫定監督が退席処分を受ける。ここから試合はやや荒れ模様となり、72分には三笘が相手ペナルティーエリア内で足をかけられて倒れたように見えたが、判定はノーファウル。

すると79分、中盤でボールを奪ったソン・フンミンからピエール・エミール・ホイビュルクへとボールがつながり、マイナス方向への折り返しに走り込んだケインが丁寧なシュートを決めてトッテナムが勝ち越しに成功。結局これが決勝点となった。

勝利したトッテナムは勝ち点を53に伸ばし5位をキープ。ブライトンは勝ち点46のままで、今節で勝利を挙げたアストン・ヴィラにかわされ7位に後退した。

次節、トッテナムはホームでボーンマスと、ブライトンはアウェイでチェルシーと対戦する。

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