道新解説委員 選挙結果どう見る

今回の統一地方選を北海道新聞社の西田浩雅解説委員に振り返ってもらいました。現職・鈴木さんが再選した知事選については? 「得票率75%。高橋はるみさんのこれまでの得票率も上回っている圧勝。期待以上の圧勝と言っていいのではないか」 。鈴木さんは選挙戦で次世代半導体企業ラピダスの誘致や海底送電線などの成果をアピールしていましたが…。「誘致とか早期実現で(成果を)訴えていたと思いますが、一義的には企業側なり国の施策で決まっている事業。そういう意味では鈴木知事にツキがあった。言い方を変えるとある種<もっていた>と言えるのかもしれません」。

一方、札幌市長選で3度目の当選を決めた秋元さんについては「苦戦した」と見ています。「二期務めた現職で、なおかつ、与野党相乗り。ある意味圧勝するべき立場だったが、得票率56%と前回に比べて下がっていて圧勝とは言えず、むしろ苦戦したと言ってもいいのではないか。最大の要因は五輪招致の問題」。

それ以外の話題として「日本維新の会」躍進に注目します。「道議選で初めて議席をとって札幌市議選でも5議席をとった。旧民主対自民という構図がどんどん弱くなって、代わりに維新が出てきた。今回一番勝ったのは日本維新の会と言えると思います」。

 今回道知事選の投票率は過去最低だった前回を下回る51.7%でした。「全国的にみても旧民主と自民との対立の構図が近年だいぶ弱くなっている。対立構造が見えないということが投票率を下げることにつながった面もある」。

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