〈県議選〉開票ドキュメント 候補者8人に明暗 各陣営 歓喜と無念交錯 上越市選挙区、妙高市選挙区

 県議会議員選挙は9日に投開票され、上越3市では上越市選挙区(定数5)と妙高市選挙区(同1)で有権者の審判が下った。開票の行方を見守った両選挙区の8陣営は緊張感に包まれ、各会場は当選の喜びと落選の悲嘆に色分けされた。明暗が分かれた各陣営の表情を時系列に追った。
■上越市選挙区
 20・45(楡井) 上越サンプラザホテルの開票見守り会場が開場。
 20・56(牧田) 牧田氏が見守り会場の選対事務所に到着。支援者にお茶を配る。
 21・0(櫻庭) 早くも支持者20人ほどが集まり、NHKが流れる。
 21・0(斎京) ホテルハイマートの見守り会場は3画面でテレビ中継と票数を表示。
 21・0(楡井) 楡井氏を応援する上越市議団の池田尚江幹事長があいさつ。「皆さんの心が通じると信じている」と会場を鼓舞する。
 21・5(馬場) 選対事務局長の橋爪法一市議は投票率46・96%に「最低でも45%と予想していた」と話す。別室からバイオリンと電子ピアノによる「G線上のアリア」の演奏が聞こえる。
 21・17(櫻庭) 投票率を確認。「こんなもんだ」と選対幹部。「櫻庭さんはとても運がある人。大丈夫」と言い聞かす。
 21・23(斎京) 投票率発表に「前回より低いね」の声。江口修一選対幹事長は前回票を伝え「同程度の数字にしたい」。
 21・26(土田) 土田氏が妻の桑島己都子さんと見守り会場の事務所に入る。支持者一人一人に握手と感謝の言葉を伝える。
 21・34(土田) 開票作業中継を見守り。投票率に「(投票に)行く人少ないな」の声。
 21・40(馬場) 馬場氏と妻の雅子さんが会場入り。拍手が起こる。
 21・45(楡井) 妙高市選挙区の結果が報じられ、自民・堀川氏が落選。会場から落胆の声が上がる。
 21・45(土田) 候補者の声で土田氏を中継中に、妙高、十日町市の当確情報が入り紹介が中断し笑いが起こるが、八木氏当選に拍手と歓声。土田氏も驚きながら喜ぶ。
 21・45(馬場) 妙高市選挙区の当選者決まるの報。馬場氏は後ろを振り向き、支持者に「ドキドキだね」と一言。
 21・46(斎京) 増え始めた支持者に対応し椅子を増設。
 22・0(楡井) 第1回の開票速報を候補者別にホワイトボードへ書き込む。横並びに一喜一憂。
 22・0(土田) 全員5000票に会場は静まり、土田氏も中継を見て深く息をする。
 22・0(斎京) 1回目の開票速報。「想定通り。2回目で恐らく決まる」と江口選対幹事長。
 22・2(櫻庭) 1回目の開票速報。5000票の横並びに緊張が高まる。
 22・10(牧田) テレビに開票作業の様子が映し出される。その後、支援者の携帯電話が鳴り「2番目確定」「馬場、斎京、土田の順か」。
 22・25(馬場) テレビで当選の報。馬場氏は両手を突き上げて喜びを表現。支持者と握手し万歳三唱。

テレビの前で開票結果を待つ支持者ら。当選を信じて拍手の準備(9日午後10時25分ごろ・馬場陣営)

 22・25(土田) 当選に会場沸く。土田氏は感涙。秋山三枝子選対本部長の音頭で万歳三唱。支持者へ感謝し、「県、上越市をどこまで良くできるか。皆さんも活動を評価してほしい」と呼び掛けた。

当選が決まり、拍手を送る支持者(9日午後10時30分ごろ・土田氏陣営)

 22・26(櫻庭) 報道陣を通じて最終結果の報が伝わる。「駄目だ。開いた」と選対幹部。肩を落とす支持者。「上越は駄目だ」のつぶやきも。
 22・27(斎京) 確定票が出ると一瞬、間を置いて拍手が起こった。
 22・27(楡井) 確定票が報じられ、1万6660票でトップ当選。拍手に迎えられ楡井氏が会場入り。
 22・29(牧田) 開票結果に「よし」「2位だよ」。割れんばかりの拍手。妻・恵さんは涙を流し感謝。牧田氏、感慨深げに画面の開票結果をスマートフォンで撮影。
 22・29(斎京) 斎京氏が拍手とともに入場。花束を受け取り、市議や支持者らから祝いの言葉を受けた。
 22・30(楡井) 万歳三唱の後、祝いのタイが届く。楡井氏はこれを掲げ、満面の笑みで喜びを示す。
 22・32(牧田) 小山芳元選対本部長の音頭で万歳三唱。
 22・34(牧田) バトンを継ぐ意味で牧田氏から小山選対本部長へと花束贈呈。
 22・38(櫻庭) 永島義雄選対本部長が敗戦の弁。
 22・40(斎京) 閉会の宣言。
 22・40(馬場) 当選を祝し、バイオリンでビバルディの「春」が演奏される。立憲民主党の梅谷守衆院議員が当選祝いに駆け付け馬場氏と握手。

 22・41(櫻庭) 櫻庭氏が会場入り。「この切ない、がっかりした時を迎えなければならなかったこと、本当に申し訳ありません」と頭を下げる。
 22・53(牧田) 出身労組の県職員労働組合による歓喜の「団結ガンバロー」で解散。

■妙高市選挙区
 20・50(堀川) 会場の選挙事務所(妙高市栗原4)に90人分の椅子が並び、3分の1が埋まる。県議選を伝えるテレビに見入る。
 21・0(八木) 見守り会場のさん来夢あらいに約25人の支持者が集まる。八木氏は事務所で待機。
 21・03(堀川) 会場に花束が届く。選対関係者と贈呈者が打ち合わせ。
 21・07(堀川) 選対関係者が投票率を報告。「7000とればいけるだろう」
 21・35(八木) 開票所の様子が伝えられる。「4500対4500で並んでいる」
 21・40(八木) 開票所に詰めたスタッフからの電話を受け、選対幹部が当確を宣言。大きな拍手と歓声。
 21・41(八木) 当確宣言を受け、八木氏が会場入り。笑顔で深々と頭を下げた後、会場全体で歓喜の万歳。

当確宣言を受けて会場入りする八木氏を支持者らが拍手で迎える(9日午後9時41分)

 21・46(堀川) テレビで開票結果が発表され、落選。「えー」の声とともに落胆が広がる。「信じられない」と目頭を押さえる支持者の姿も。
 21・48(堀川) 堀川氏が無念の表情で会場入りし、その後に敗戦の弁。「この結果は全て私の不徳の致すところ」。集まった約70人の中から「よく頑張った」の声が上がり、拍手に包まれた。
 21・55(八木) 見守り会場に駆けつけた梅谷守衆院議員があいさつ。「念願の女性県議でこれからが楽しみ」と祝福。
 21・59(八木) 城戸陽二妙高市長があいさつ。「県との太いパイプを築き、八木さんと一緒に頑張りたい」

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