横浜銀、神奈川銀のTOB成立を正式発表 6月にも完全子会社化 関東初、同じ県内地銀が一つのグループに集約

横浜銀行(左)と神奈川銀行

 コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)は14日、傘下の横浜銀行(横浜市西区)による神奈川銀行(同市中区)の株式公開買い付け(TOB)が成立したと正式に発表した。買い付け予定の下限を上回る358万804株の応募があった。約95億円を投じ、6月にも完全子会社化する。

 TOB成立は13日付。神奈川銀も14日、コンコルディアFGの傘下に入ると発表した。関東で初めて同じ県内の地銀が一つのグループに集約される。

 コンコルディアFGによると、27日に全ての応募株式を買い付け、発行済み株式の保有割合は84.63%に高まる。残る約71万株は、スクイーズアウト(強制買い取り)によって取得する。

 横浜銀は2月、約429万株を買い付け対象としてTOBに乗り出した。今月13日の期限までに普通株式は約419万株のうち約347万株、優先株式は約10万株の全ての応募があった。それぞれ1株当たり2039円と1万13円で買い付ける。TOB成立の下限は281万600株だった。

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