万博気運醸成へ銀貨発行、修学旅行誘致もと総理

 岸田文雄総理は13日開かれた「2025年国際万博起工式」であいさつし「今回のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』です。新型コロナ、そして、地政学的な変動や世界エネルギー危機。正に時代を画するような出来事が続く中、いのちについて向き合う万博に大きな期待が寄せられている」とアピールし、成功への準備と気運醸成に取組む考えを強調した。

 また岸田総理は「2025年日本国際博覧会の名誉総裁に秋篠宮皇嗣殿下にご就任いただくことになった」と語り「この慶事を皆様に御報告できますことは大きな喜び」と述べた。

 また「1970年の万博を超える、新世紀の万博にしていきたい。機運を一層高めるべく、この2年間、全力で取り組んでいく。その一環として、万博を記念した貨幣のシリーズを発行することにとし、今年は、ここ、夢洲(ゆめしま)の万博会場とロゴマークをデザインした銀貨を発行する」と述べた。

 その後の会見で、岸田総理は「万博は国を挙げた一大イベント。日本の魅力、先端技術等を世界にアピールする絶好の機会であり、30年先、50年先を見据え、日本全体の成長、活性化、こうしたものの起爆剤になることを期待している」と語った。

 また「全国で機運醸成を進めるべく、万博と連携したスポーツイベント、修学旅行の誘致、様々な企画を検討している。G7を始めとする外交などの機会もいかし、世界に対しPRしていく取組みを進めていきたい」と意欲を見せた。(編集担当:森高龍二)

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