【高校野球春季神奈川県大会】Y校、9回に3点挙げ逆転勝ち 夏のシード権確保 主将畔上「楽しかった」

【白山―横浜商】6回表横浜商1死満塁。畔上の適時打が敵失を誘い、二走佐藤伶がガッツポーズで生還=ハマヤク(立石 祐志写す)

◆横浜商9-8白山

 横浜商(Y校)は9回に3点を挙げての逆転勝ち。9-8の点の取り合いを制し、夏のシード権を手にした。

 2回戦も0-8の劣勢から逆転勝ち。厳しい試合が続き菅沼努監督(62)も苦笑いだが、「今は、最後までやれば何とかできるんだという雰囲気がある」とも話す。

 この日は5投手を含む19選手が出場。それも「メンバーが固定できないんだけど、力がないわけじゃない」(同監督)と、チーム内の競争を前向きに受け止めている。

 主将の畔上は、捕手として5投手をリード。「普段しっかりやっている選手ばかりなので自信を持ってサインを出せた。楽しかった」と、大接戦にも涼しい顔だ。

 ここからは地元開催の関東大会出場を懸けて、私学との対戦が予想される。菅沼監督が「束になってかかっていくことが強豪私学を嫌がらせる」と言えば、畔上も「公立校として、チーム一丸となって戦いたい。一(いち)を大切にする、自分たちの野球ができれば」と意気込んだ。

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