大洞区の大岩 日本画を奉納 川崎日香浬さん描く 岩上神社春祭りで披露 宝として未来へ

 糸魚川市大洞区の岩上神社(二宮幹彦宮司)に14日、同区にある大岩が描かれた日本画「岩上神社 岩神大岩」が奉納された。上越市の日本画家・川崎日香浬さんが手掛けたもので、同日行われた同神社の春祭りで披露された。

奉納した日本画について説明する川崎さん

 川崎さんは糸魚川ゆかりの奴奈川姫をはじめ『古事記』など、神話の世界を題材にした作品を描いている。一昨年の秋に同神社の秋祭りに足を運んだ際、地域から日本画奉納の要望を受け快諾。畳1枚分の大きさのケヤキ板に、糸魚川のヒスイなどを顔料にして描いた。
 作品紹介で川崎さんは「奉納させていただくなら、大岩さまを描かせていただきたいと強く思った」「最初に(大岩を)拝見したとき、戸隠山に似ているとインスピレーションを受けた」などと思いを口にしつつ、「皆さまのますますのご健康とご多幸、そして岩上神社がますます繁栄しますことを」と願った。
 春祭りには多くの地域住民が集まり、奉納された日本画に感嘆の声を挙げた。二宮宮司は「(同日本画を)このお宮の宝として、未来に伝えていきたい」、同区の横山武区長は「われわれがよりどころとするこの神社に素晴らしい絵を奉納いただき、うれしい限り」と述べ、感謝を伝えた。

神事の様子
神事終了後、神楽舞が行われた

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