毎年恒例の「東海道川崎宿三角おむすびレシピコンテスト」決選投票が22日、川崎市川崎区宮本町の稲毛公園で開かれる。東海道川崎宿場まつりの一環で、最終選考に残った2品をセットで200食販売し、購入者に実食してもらった上で投票してもらう。
コンテストは、江戸時代の言い伝えに由来する。川崎宿で宿泊した徳川吉宗一行に、三角に握ったご飯三つをお盆に並べ、葵(あおい)の御紋に見立てた食事が提供されたといい、川崎が三角おむすびの発祥の地と言われていることから、2015年から毎年開催されている。
最終選考に残ったのは、6種の具材を混ぜ込んだ「ベーコン・ひじき・のらぼう菜のお祝いお結び」と、柚子胡椒(ゆずこしょう)とマヨネーズの組み合わせが絶妙な「塩さば柚子胡椒マヨむすび」。審査委員の地元関係者が、市内外から応募があった120品について書類選考や実食を行い、この2品を選んだ。
今年で東海道川崎宿起立400年を迎えた。同区の担当者は「おむすびを通じて川崎宿の歴史や文化に親しんでもらいたい」と来場を呼びかけている。
おむすびは、1セット300円。午前11時半と午後0時半にそれぞれ100食ずつ販売する。