広島サミット控え、安全に万全を期す必要を強調

 岸田文雄総理は16日、和歌山で15日に選挙遊説中に起きた爆発事件について「民主主義の根幹を成す選挙でこうした暴力的行為が行われたことは絶対許すことはできない」と非難した。そのうえで「各党の選挙運動が妨げられることがないよう、警察においては警備・安全に万全を期してもらいたい」と語った。

 岸田総理は「容疑者が逮捕され、警察において捜査中だ」とし「私の方から大変御心配をお掛けし、御迷惑をお掛けした地元の皆様方の中で漁業組合の方々とか、容疑者確保に御協力いただいた方に直接お礼の電話を入れさせて頂いた」と感謝の意を直接示したとした。

 岸田総理は「有権者の皆様の声をしっかり選挙を通じて示してもらうこと、これは我が国の民主主義にとって大切なことであり、国民の皆様とともに大切な選挙を最後までやり通していきたい」と述べた。

 今回の警備体制に関して「事件の捜査が進むと同時に検証も行われると思っている。サミット始め、世界各国から要人が集まる、こうした日程においては日本全体として最大限、警備・安全に努めていかなければならない。外交日程においても安全を確保できるよう力を尽くしていきたい」とG7広島サミットでの重要会議へ警備の万全を期す必要を強調した。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース