岸田総理「F-REI」へ期待込めたメッセージ

 岸田文雄総理は今月15日に福島県いわき市で開かれた国立の福島国際研究教育機構「F-REI(エフレイ)」の設立記念シンポジウムにビデオメッセージを寄せ「福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生なしとの強い思いの下、全閣僚に被災地の復興・再生に全力を尽くすよう指示し政府一丸となって取組みを進めてきた」と訴えたうえで「F-REIは福島や東北の復興の夢や希望となるとともに、我が国の科学技術力・産業競争力の強化を牽引する創造的復興の中核拠点を目指すものだ」と強調した。

 岸田総理は「昨年12月にF-REIに関する2023年度予算を決定し、事業規模を7年間で約1000億円とすることを示すなどスピード感をもって着実に設立準備を進め、今月1日、開所日を迎えることができ、私も式に出席させて頂いた」と述べた。

 岸田総理は「山崎光悦F-REI理事長のもと、福島県や関係市町村を始め、多くの関係機関や経済界、国内外の協力機関などと緊密な連携を深めながら、研究開発、産業化、人材育成の成果を出すとともに、福島に既に立地している研究施設の取組みを統括する司令塔としての機能を十分に発揮していただくことを期待している」と設置目的の実効性をあげることに期待を示した。

 岸田総理は1日の開所式出席の際にも「数百名規模の国内外の優秀な研究者が集う、世界に冠たる研究機関として成長できるよう、政府挙げてF-REIを支えていきたい」と語っていた。(編集担当:森高龍二)

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