創業約90年 小樽の老舗メーカー 25年ぶりに滑りにくい長靴を開発 今秋発売へ

長靴を作り続けておよそ90年。小樽の老舗メーカーが25年ぶりに滑りにくい冬用の靴底を開発しました。第一ゴムは天然ゴムを原料から練り上げ、職人が一つ一つ張り合わせる昔ながらの工程で長靴を製造しています。佐藤部長「(天然ゴムは)合成ゴム樹脂と比べてしなやかな折れ曲がりに強いゴムができます」。冬用の靴底では1998年にゴムとセラミックを混ぜた底にスチールピンを打ち込んだ「Wスパイク底」を開発。しかし、利用者からは屋内の床で滑りやすかったり、玄関が汚れたりするという声が…。佐藤部長「ピンがさびて玄関がちょっとさびがついてしまう」。そこで開発したのが英語で「究極の靴底」を意味する「アルテマソール」。底全体の突起で接地面を広くし、突起の角度や大きさを細かく変える工夫を施しました。佐藤部長「いかに水はけをよくするか。部分的にきっちり氷を噛むみたいなところ。山が揺れるみたいな揺れでグリップ力を出していこうと」。この靴底を使った長靴は今年の秋をめどに一般販売される予定です。価格は1万5千円ほどになりそうです。

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