吉岡里帆×安田顕「神の手」に大谷亮平、A.B.C-Z・橋本良亮らが集結

テレビ東京系では5月15日に月曜プレミア8「神の手」(午後8:00)を放送。このたび、大谷亮平、入山法子、A.B.C-Z・橋本良亮、市川由衣、山本未來、尾美としのりの出演が発表された。

吉岡里帆と安田顕が初共演する「神の手」の原作は、2011年に「大絵画展」で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ベストセラー小説「蟻の棲み家」でも注目を集める望月諒子氏の同名小説。01年に刊行されたデビュー作であり、“木部美智子シリーズ”第1弾の初の映像化となる。脚本を「病院の治しかた」(テレビ東京系)、「八重の桜」「ゲゲゲの女房」(ともにNHK)ほか数々のヒット作を連ねる山本むつみ氏が担当。演出は「記憶捜査」(同系)や映画「着信アリ2」(05年)や「TELL ME 〜hideと見た景色〜」(22年)などでも知られる塚本連平氏が務め、どこかホラー色も漂う独特な世界を生み出す。

「新世紀文学賞」授賞式に出席したジャーナリスト・木部美智子(吉岡)は、「週刊フロンティア」の編集長・真鍋竹次郎(尾美)から、受賞作である本郷素子(山本)の「花の人」に盗作疑惑があると聞く。しかし、ゴシップに興味がない美智子は、そんなうわさよりも、素子を見て冷たい笑いを浮かべる「新文芸」の編集長・三村幸造(安田)が気になっていた。翌日、担当編集者・中川春樹(橋本)と打ち合わせ中、美智子は真鍋に盗作の取材を依頼されるが、3年前に起きた「静岡児童連続誘拐事件」の件で忙しいと拒否。いまだ1人の子どもが行方不明のまま未解決の事件で、美智子は今も真相を追い続けていたのだ。

一方、そんな三村には、静岡の心療内科医・広瀬達也(大谷)から不可解な問い合わせが来ていた。患者の高岡真紀(市川)が「自分は小説家で、三村をよく知っている」と言い始めたというのだ。三村に全く覚えはなかったが、彼女のペンネームを聞いてがく然とする。かつて担当した作家志望の女性で、その後に失踪した“来生恭子(入山)”と同じだったからだ。その直後に訪ねてきた真紀は、その身なりや口ぐせまで恭子と一緒だった。時を同じくして、盗作疑惑を追っていた美智子の元同僚が謎の死を遂げる。ゴシップネタと見られた盗作疑惑は、やがて出版業界を揺るがす一大事件へと発展していく。

本作への出演に、大谷は「ミステリーは好きなジャンルなので真相が明かされていく楽しみはありましたが、1人の女性との出会いが人の人生をこうも劇的に変えてしまうのかと、衝撃的な展開に魅了されました。すてきな作品の一端を担うことに喜びを感じていますし、ぜひ多くの方に楽しんでいただければうれしいです」とコメント。

入山は「恭子から感じたのは、“書くこと”に取りつかれた人がもつ苦悩や孤独感、“言葉”に侵食されていく心と体、それにも優る周りがうらやむほどまぶしい才能に、どうしようもない寂しさ、精いっぱい、恭子を受け入れ、演じさせていただきました。普段、当たり前に使っている私たちの“言葉”について考え、そしてその“言葉”が持つ力を感じる、一つのきっかけになれたらうれしいです。どうぞ、お楽しみに!」と役柄に触れながらアピール。

また、橋本は「久々のドラマだったので、とてもうれしかったです。台本を読んだ時は難しい役だと感じたので不安もありました。さらに、時間がない中での撮影でしたので、“ご迷惑をかけることのないように”と心掛けて挑んだ作品です。俳優としての橋本良亮を堪能していただけるよう、自分なりに努力をしたので、多くの方に見ていただきたく思っています。『神の手』並びに『俳優・橋本良亮』をよろしくお願いします」と意気込みを表した。

市川は「ミステリー作品が大好きなのでお話をいただき、うれしかったです。それぞれの登場人物の思惑と謎が入り混じる本(脚本)にひき込まれました。完成した作品を見ましたが、聡明な吉岡里帆さんの魅力があふれていて、とてもすてきです。世代問わず楽しんでいただける作品になっていると思います。ぜひご覧ください」と見どころを伝える。

さらに、山本は「これまでエンターテインメントを創作された作家さんたちの作品に数多く携わってきましたが、このドラマに出てくる小説『花の人』は純文学。このように小説界には異なるジャンル分けが存在することに、あらためて気付きました。今回、純文学の小説家の役を演じることは、私にとって別の意味でのミステリー。ですので、非常に興味が湧きました。登場する人物たちの『人間の業』が幾度にも重なり合うストーリー。そしてその業は、時に人間の人生をも一変させてしまう。そんな生々しいまでに熱く生きる登場人物たちをお楽しみください」と自身の役と作品の魅力を語った。

そして、尾美は「顔なじみのスタッフとの撮影で楽しく演じさせていただきました。活気のある雰囲気を出そうとアドリブに付き合ってもらい、編集部員の皆さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました。わが『週刊フロンティア』の看板ジャーナリスト木部美智子役の吉岡里帆さんが、ミステリーサスペンスの真実をつかみ出してくれます。楽しんで見てください!」と撮影のエピソードを披露しつつ、メッセージを寄せた。

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