「ガチ恋粘着獣」第一部完結、そして第二部へ――井上想良&山下幸輝&松本大輝が「この3人でよかった」と感じる“ドラマ版コズミックの魅力”とは?

香音さんと石井杏奈さんがダブル主演を務めるドラマ「ガチ恋粘着獣」(ABCテレビ・テレビ朝日ほか)。スバル(井上想良)、コスモ(山下幸輝)、ギンガ(松本大輝)の3人組人気動画配信グループ・コズミックを巡って、彼らに“ガチ恋”した女性たちの姿を第一部・第二部の二部構成で描いています。

推しへの暴走する恋心を描いた物語は、第一部のクライマックスへと突入。スバルにガチ恋する輝夜雛姫(香音)の恋心はついに暴走し、スバルを恐怖のどん底に陥れています。さらに、りこめろ(中田クルミ)の暗躍もあり、コスモやギンガにも危機が訪れ、3人にはどんな結末が訪れるのか。

衝撃の第一部から新章・第二部へ――その前に、ドラマでコズミックを演じる井上想良さん、山下幸輝さん、松本大輝さんを直撃! 第一部を振り返ってもらいながら、ドラマの裏話を伺いました。さらに、3人の仲の良さが表れるトークも!

――皆さんは今回が初共演になりますが、それぞれの第一印象はいかがでしたか?

井上 「幸輝はずっとニコニコしているのですごく場が和むというか、場を温かくしてくれるかわいい子だなと。それは最後までずっと変わらなかったですね。大輝は真面目で『自分の決めたことはこう』みたいな感じのタイプかと思っていたら、ノリがよくて、空き時間にやっていた大喜利みたいなこともすごく面白くて。最初の第一印象とは全然違いますね」

山下 「想良くんは声が印象的というか、落ち着く声をしているなと思って。『いい声だな』と思ったことはずっと変わらないです。大輝は背が高い! 身長にまず目がいっちゃいました。『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の先輩なんですよ。だから、会った時に『あ、背が高い』って。それが第一印象でしたね」

松本 「想良は、衣装合わせの時に初めて会ったのですが、最初の印象は…正直すごく怖かったです(笑)」

井上 「うるさいよ(笑)」

山下 「はははは!(笑)」

松本 「髪色もこんな感じではなかったので(笑)」

井上 「確かに。黒かった」

松本 「格好も黒かったのですごく怖い方かと思っていたんですが、撮影に入ったらスタッフさんともすごくしゃべるし、一番面白い方なのかなという印象に変わりました。幸輝は、最初からニコニコした感じで。だから、想良より仲良くなれるのかなと思っていました」

山下 「親しみやすいのかな?」

松本 「幸輝とは『ジュノン』というつながりがありましたが、2人ともすぐ仲良くなりました」

――コズミックというグループとして共演シーンも多かったと思います。仲が深まったきっかけは何かありましたか?

松本 「最初に想良が『タメ口でいこう』というところから始まって、そこから一気に深まったのかなと思います」

山下 「そうだね。最初は敬語だったんですけど、グループで活動するということで、そこの殻を破らないといけないという話をしていたら、想良くんがそういう言葉をかけてくれて。だから、クランクインからまとまりよく始められました」

井上 「やっぱり、コズミックは同い年の設定なので、先輩・後輩関係なくタメ口の方が絶対にみんなやりやすいだろうなと思って。だから、初日からすごく出来上がっていた感じだったね」

――出演が解禁された直後にはインスタライブもされていましたが、そこでも皆さんの仲の良さが画面越しに伝わってきました。

松本 「3人で初めてのインスタライブをやった時は、撮影もすでに後半戦で僕たちの仲も深まってその関係性ができた状態だったので、『本当にコズミックというグループで配信しているみたい!』というコメントもあって、そういう声を聞くと、この3人でよかったなと思いました」

――演じられる役についてはどのように感じていますか?

山下 「コスモくんは、僕と結構似ていますね。内に秘めるタイプというか、自分から言い出せないところが僕と似ていて。でも、コスモにガチ恋する花織琴乃さん(石井杏奈)もそういうタイプで、どっちも言い出せない、奥手な感じが逆に芝居としてのキャッチボールをしやすかったというか。困ったことはあまりなかったかなと思います」

井上 「スバルは、クールだけどかわいいところもあって、自分に正直なキャラクター。共通点かなと思ったのは、自分のやりたいことに正直なところ。僕自身も『自分がやりたいと思ったらできるだけその気持ちに従おう』と思って生きているので、そういう行動力は似ているものがあるのかなと思いました」

松本 「ギンガは、コズミックのメンバーに対しても周りの人に対しても、結構冷たい言い方でズバッと言ってしまうんですが、それは器用ではないからそうなってしまうというか。少し不器用なところもあって、そういう言い方になってしまったりする。だけど、コスモとスバルのことは大好きなんです。大好きだからこそ、うまくいかない時とかがあったらウーっとなってしまう。でも、自分とはそんなに似てないですね(笑)」

山下 「(内面は)全然似てないです、でも見た目はめちゃくちゃ似てます(笑)」

井上 「そのままやもん」

山下 「最初(漫画から)出てきたんかなと思った」

松本 「性格の部分では、僕とギンガは似ていないです」

――3人の中で、一番キャラクターと似ているなと感じるのはどなたでしょう?

山下 「俺は想良くんやと思うけど」

井上 「お、似てる?」

山下 「何も考えていないように見えて、実はすごく考えているところは似ているかもしれない」

井上 「うれしいです!」

――W主演の香音さん、石井杏奈さんとの共演シーンも見どころになると思いますが、お二人の印象はいかがですか?

山下 「琴乃さんはガチ恋を隠しながらガチ恋している人を嫌っているけど、琴乃さん自身もコスモにガチ恋してしまっている。でも、ほかのファンの人から『コスモくん! コスモくん!』と言われることにコスモ自身は少し苦手意識がある中で、それに対して琴乃さんが『コスモくんが嫌がることはやめてください!』と言うところは、琴乃さんがコスモに対して一喜一憂していることが僕から見ていても分かりやすくて。石井さんのお芝居も素晴らしいなと思いました」

井上 「雛姫という役はすごく真っすぐだから、感情が高ぶると叫んでしまうし、涙も出ちゃう。泣くシーンも結構あったんですけど、テストから本番までずっと涙を流して、 ちゃんと自分の心を高ぶらせている香音ちゃんが本当にすごかった。香音ちゃんが演じる雛姫だから僕も役として申し訳なくなるというか、カットがかかった時に思わずため息が出てしまうこともあって(笑)。そうさせてくれた香音ちゃんは、やっぱりすごいです」

山下 「でも、それを引き出しているスバルがすごいよ」

――(にやけてしまう井上さん)。

松本 「僕は、香音さんと石井さんと共演したシーンが2人に比べると少なかったんですが、序盤の琴乃さんと終盤の感情的になっている琴乃さんの印象が全然違って。現場で石井さんの演技を見て、こっちも心がグワっとなってすごく引き込まれました」

山下 「ギャップがすごかったよね」

松本 「すごかった。香音さんも、感情がぐわーっとなっている時と、シュンとなっている時、どちらも見ているんですが、特に雛姫とりこめろが一緒にいるシーンがすごく好きでした。ギンガとコスモが突撃するシーンでも、自分が出ていない時に裏でずっとモニターを見て『うわ、すごいな』と思っていました」

山下 「雛姫はあまり切ない表情を見せない人なんですけど、そこでそういう表情が見られたのは、ギャップもあってよかったなと思いました」

――いよいよ第一部が完結し、第二部に突入します。第一部で印象的なシーンはありますか?

井上 「金づちを振り回すシーンですね(笑)。基本的に僕は背後から(雛姫に)襲われるので表情は見ていないですけど、その後にちょっともみ合うシーンはすごかったです。普通にビビりました。雛姫はストレートにぶつかってくる役なので、そういう感情的なところが一番表現されていたシーンじゃないかなと思います」

松本 「スバルと雛姫のぐっちゃぐちゃな恋愛模様が、スタートダッシュにふさわしいなと思いました。雛姫の好きな人に対しての表現の仕方が真っすぐでいきすぎてしまうところが、この『ガチ恋粘着獣』というドラマをすごく表しているのかなと思います」

――第2話では、コズミックの配信部屋に雛姫とりこめろが突撃し、マンションから飛び降りようとするりこめろを体を張って止めるコスモの姿も印象的でした。

山下 「確かにあそこは夜の撮影で、とにかくりこめろの声も大きくて、撮影もすごく緊張感がありました。でもそれ以上に、スバルとギンガの2人に『俺はリーダーだからな! 忘れているかもしれないけど、俺はコズミックのリーダーだからな!』みたいなことを言った時が、個人的には結構好きです」

――コスモを演じる山下さんからから見て、ギンガとスバルの魅力はどう感じていますか?

山下 「2人とも自由でいいなと思います。コスモはいろいろ考えたりしてしまうから、一歩踏み出すのも遅かったりするんですけど、スバルはめちゃくちゃスタートダッシュが早かったりして」

井上 「そうだね」

山下 「そこはすごくいいなと思う。ギンガは、もし僕がコズミックのファンだとしたら、ギンガ推しになりそう。すらっとしたスタイルで、ビジュアルも格好いいなと思う。好きですね」

井上 「ギンガは男らしい。思ったことはバンって言うし、カラッとしているけどおとこ気があるというか。ちょっと兄貴肌な感じなんですけど、そういうのは大輝からも時々感じる」

――今回は役として動画配信をやられていましたが、素の状態の3人で動画を1本だけ撮るとしたら、どんな動画を撮りますか?

井上 「えーっと、はい(と手を挙げる)」

山下 「お?」

井上 「『3人ランダムで、山下幸輝として1日生きてみた』」

山下 「ちょっと待って、どういうこと?(笑)」

井上 「幸輝が自分の1日のスケジュールを細かく書いて、俺らが幸輝の家でその生活を送ってみる。楽しそうじゃない?」

松本 「なるほど(笑)」

井上 「すごく退屈かもしれないし、めちゃくちゃきついかもしれない。『なんでこんな動いてんの?』みたいな(笑)。どこかでそういった動画を見て、楽しそうだなって思ったんだよ」

――ちなみに、山下さんのスケジュールは…。

山下 「全然です(笑)。寝てばかりですね」

井上 「俺のスケジュールで生活したら、たぶん疲れるよ(笑)」

松本 「想良はめっちゃ動いているよね」

井上 「休みの日とか、じっとしていられないんですよ。じっとしているのは、ご飯を食べている時とドラマ、映画を見ている時だけで、あとはずっと何かしています。休みができたら『誰か暇じゃないかな?』って動きますね。やりたいことを全部やってしまおうと(予定を)全部詰めちゃうから」

松本 「僕は結構インドアです。ゲームをしているか、テレビを見ている。幸輝と近いのかな?」

山下 「いや、どっちだろう…。でも俺もやっぱり想良くんと似てるかも。『何かしないともったいない』って感じてしまうので、とにかく家からは出ます(笑)」

――ちなみに、劇中ではコズミックの配信に対するコメントが大きな鍵を握りますが、皆さんがSNSを通じて一番うれしかったコメントを教えてください。

山下 「コメントか…。『いろいろな作品でいろいろ幸輝くんが見られる』というのは、素直にうれしいです。僕が発信しているものを、ちゃんと見てくださっているんだなと」

松本 「『違った表情を見られるのがうれしい』『新しい顔を見られる!』というコメントをいただいた時は、自分もうれしくなりました」

井上 「僕の新しい仕事が決まるたびに、『私も何か新しいこと始めようと思っています』みたいなコメントをくれた人がいて。それは“一緒に歩んでくれている”という意味で、すごくうれしかったですね」

――最後に、皆さんが感じる「ガチ恋粘着獣」の魅力を教えてください。

井上 「僕たちは“ファンになること”よりも、“ファンになってもらって応援してもらうこと”の方が多い仕事で、だからガチ恋する側とガチ恋される側との関係を見ていて、ファンの形もいっぱいあるし、ファンの中のガチ恋にもたくさん形があるんだと思いました。いろいろな恋の形があるんだな、と」

山下 「漫画原作なので、分かりやすい絵が多いのは当たり前かもしれないんですけど、ガチ恋する側一人一人にも、僕ら一人一人にもちゃんと思いがあって、そういう“人と人のキャッチボール”みたいな人間ドラマが繊細に描かれているのは見どころかもしれないです」

松本 「漫画原作を実写でやると、どうしても再現できない部分も出てくるとは思うんですが、僕たちは“それを実際にやるならどうなるか”ということをすごく考えながら撮影していました。なので、どのシーンもリアルになっていて、視聴者の皆さんもドラマを見たら『もしかしたら一歩間違えたら、こっち側になってしまうのではないか?』と、心の中が少しぞわぞわしたりするのかなと。でも、今の時代だからこそ、雛姫や琴乃、ミツクリ(平井亜門)にも共感できる部分が多い作品だと思います」

【プロフィール】

井上想良(いのうえ そら)
1998年8月12日生まれ。大分県出身。主な出演作にドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」(TBSほか)、「永遠の昨日」(MBSほか)、「パパとなっちゃんのお弁当」(日本テレビ系)、映画「線は、僕を描く」など。


山下幸輝(やました こうき)
2001年11月7日生まれ。大阪府出身。20年、第33回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストとなる。22年に「君の花になる」(TBS系)で初の連続ドラマレギュラー出演を果たす。ほかにも「沼る。港区女子高生」(日本テレビ)などに出演。


松本大輝(まつもと ひろき)
1999年3月29日生まれ。北海道出身。2018年、第31回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。「臨床犯罪学者 火村英生の推理2019『狩人の悪夢』編」(Hulu)で俳優デビュー後、ドラマ「ウルトラマンデッカー」(テレビ東京)では主演を務めた。

【番組情報】

ドラマL「ガチ恋粘着獣」
テレビ朝日
土曜 深夜2:30〜3:00
ABCテレビ
日曜 午後11:55〜深夜0:25
※放送終了後、TVerで見逃し配信
※TVerで第1話〜第3話&最新話を、Huluでこれまでの放送回を全話配信中!

[ignore]

【プレゼント】

サイン入り生写真を2名様にプレゼント!

TVガイドweb公式Twitter@TVGweb(https://twitter.com/TVGweb)をフォローし、下記ツイートをリツイート。
https://twitter.com/TVGweb/status/

【締切】2023年5月19日(金)正午

【注意事項】

[/ignore]

取材・文/平川秋胡(ABCテレビ担当) 撮影/蓮尾美智子 スタイリスト/加藤友美 ヘアメーク/大宅理絵 長野一浩 アクセサリー/阿久井愛都
<衣装>elephant TRIBAL fabrics ROLLING CRADLE FDMTL TRANTISION gym master その他スタイリスト私物
<アクセサリー>SERASTINY(ブレスレット/井上) DEAL DESIGN(ブレスレット/山下、松本) FatimaDesign(ネックレス/松本、リング/山下、松本) Ark(リング/山下、松本) GINTOKI

© 株式会社東京ニュース通信社