世界最長飼育記録更新中!ジンベエザメ【沖縄美ら海水族館】

沖縄と言えば、水族館入場者数ランキングでは常にトップを誇る”沖縄美ら海水族館”へ行ってきました。
那覇空港から約100km 車で2時間ほどの距離にあります。
美ら海水族館は、海洋博公園内の施設であり、公園自体は無料で利用できます。

私が宿泊していたホテルからは、朝9:00~17:00までは専用通路を利用し公園内を行き来できました。
8時半のOPENと同時に行きたかったので、正門から入りましたが人がまだ誰もいない正門からの景色が、とても美しかったので思わずシャッターを切りました。

(公園OPEN直後のエントランス)

公園内施設としては、イルカショー、マナティー館、ウミガメ館、熱帯植物園、休憩施設、レストラン、エメラルドビーチと公園一帯がとても広々としたレジャー施設なので1日中楽しめる公園です。
私は、公園の端から端まで徒歩で周りましたが施設内を運行するバスもありました。

『念願のジンベエザメ』

現在国内において、ジンベエザメを見ることができる水族館は、沖縄、石川、鹿児島、大阪にある※4館の水族館です。
2019年以来飼育はされていませんが、東日本唯一では八景島シーパラダイスにジンベエザメがいました。
美ら海水族館のとじま水族館いおワールド鹿児島水族館、大阪海遊館

美ら海水族館は、ジンベエザメの飼育に成功した世界初の水族館として有名です。
そして、世界最長飼育記録の記念としてオスのジンベエザメをジンタと名付けたとのことです。
ジンタの飼育記録は、今年で28年目となりました。
今は亡き、メスのジンベエザメが飼育されていた頃は、将来ジンベエザメの赤ちゃんが見られるかもと期待されていましたが、2021年に亡くなりました。

飼育年数としてはジンタの半分ほどではありますが、8mという大型の魚の飼育は並々ならぬ苦労と努力があり、今現在のジンタの飼育最長記録を更新しているのだろうと大水槽を目の前に悠々と泳ぐジンタの姿を見たら、夢中でシャッターを切っていました。

『世界最大の魚類にして謎多きジンベエザメ』

和名:ジンベエザメ
英名:Whale Shark
生息地:世界中の温帯から熱帯の沿岸及び外洋
体長:10~12m
体重:最大約35トン
IUCN(国際自然保護連合):レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

☆主食は主にプランクトン、小魚、魚卵、海藻などで100ℓ程の海水と一緒に一気に吸い込むように食事をします。立ち泳ぎをしながら食事をするのが特徴的で濾過摂食(ろかせっしょく)という方法で食べ、歯のような形をした鰓耙(さいは)を使って水と固形物を分離し餌を飲み込みます。顔と同じ幅の大きな口が大迫力です。

☆背中の白い斑模様が甚平に似ている事から、ジンベエザメと言う名がつきましたが個体それぞれに違いがあるため、個体識別に役立っていると言われています。

☆皮膚は10センチ程と分厚く、トラックのタイヤ位の硬さで釘を打ってもびくともしない強靭な身体だそうです。

(1995年台湾で捕獲されたジンベエザメの胎児)

☆ジンベエザメは長寿で約100年以上の寿命と言われています。しかし、繁殖については詳しく分かっておらず、繁殖力も低い動物のようです。
特徴の一つとして、メスの胎内で卵が孵化し50㎝ほどに成長してから出産するとの事ですが妊娠期間や、妊娠している間仔どもがお腹の中でどのように成長していくのか、栄養なども一切分からず謎だらけのようです。

この謎多き不思議生物を、今後も水族館での飼育経験を活かし、謎の生態を解明し飼育下の環境で繁殖に成功し、ジンベエザメの仔どもを水族館で見ることが出来たら、感動ですね。
ジンベエザメの飼育をしている水族館は後、3館ありますので次回は大阪海遊館のジンベエザメに逢いに行く予定です。

文章・画像/Misha

© 動物日和