川崎市、コロナ早期把握へ独自集計 5類移行後 インフルエンザで導入の手法

新型コロナの対応について確認した川崎市対策本部会議=同市役所

 川崎市の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が28日、同市役所で行われた。市健康安全研究所の岡部信彦所長は、新型コロナの5類移行後に全国で実施される定点観測より正確なデータ収集が期待される独自の集計手法「リアルタイムサーベイランス」を行い、流行の早期把握に取り組む方針を示した。

 現在は、新型コロナ患者を診察したすべての医師が逐一、患者数などを最寄りの保健所に報告する全数把握が実施されている。5類以降後は都道府県が指定した一部の医療機関が1週間に1度、1週間分の患者数をまとめて報告する定点観測に切り替わるため、流行の把握が遅れる可能性があるという。

 そこで同研究所は、5類に移行する5月8日から、インフルエンザの感染状況を把握するために導入しているリアルタイムサーベイランスを新型コロナについても実施する。

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