串田和美新作 独り芝居『月夜のファウスト』 前芝居『阿呆劇・注文の多い地下室』上演 スペシャルトークショーも開催 ゲストに笹野高史

串田和美が20年間務めた「まつもと市民芸術館」の芸術監督(総監督)を2023年3月31日に退任、完全にフリーとなり、かつて劇団・自由劇場(のちのオンシアター自由劇場)の活動拠点であった六本木の「アンダーグラウンド・シアター自由劇場」の跡地にて、新作含む2作品を同時上演。
独り芝居『月夜のファウスト』は、コロナ禍で多くの劇場が休館に追い込まれ、人々の生活や表現活動が大きく制限される中において、串田がたったひとりで生み出した作品。「どんなところでも、どんなときでも、工夫すれば芝居はできる」。芝居への原点回帰ともなったこの独り芝居を携えて、再スタートの幕を開ける。 前芝居『阿呆劇・注文の多い地下室』は、今回の公演のための完全新作。オンシアター自由劇場の中心メンバーであった真那胡敬二と、注目の若手俳優・串田十二夜の45歳差コンビが初共演を果たす。そして、5月14日に「串田和美・スペシャル・トーク・ショウ」に自由劇場時代から串田と共に芝居人生を歩んできた笹野高史が特別ゲスト出演。

自分たちの劇団や劇場を造った1960年代の演劇状況や、その後のオンシアター自由劇場(串田和美主宰)の活動、この小さな空間で生まれた「上海バンスキング」など、とびきりの秘話を元アンダーグラウンド・シアター自由劇場(現音楽実験室・新世界)にて、75分間(予定)にわたって語り合う。

串田和美コメント

66年に劇団を造って、72年に実質解散状態になって。僕1人っきりになった時に、 地下劇場に最初に吉田日出子さんがひょっこり入ってきて、その次に船乗りだった 笹野が帰ってきて、芝居やろうよとなった。その2人がいなかったら始まらなかっ たですね。笹野は当時、芝居は全くの素人だったんだけども、好奇心の塊で、「何か面白いことをやりたい」と思っている1人だった。その後も研究生として柄本明 とかイッセー尾形とか集まってきて、人が出たり入ったりして、そんないろんな歴史の中でも、笹野は「上海バンスキング」初演も共にした。笹野のことはみんな 「番頭さん」なんて呼んでね、根の奥は暗いとこもあるんだけど、表面はとっても 明るくって…みたいなことを、トークショウでは話したいと思ってます。

概要
独り芝居『月夜のファウスト』/前芝居『阿呆劇・注文の多い地下室』

独り芝居『月夜のファウスト』 作・演出・出演:串田 和美
2020年6月コロナ禍の只中、松本の“あがたの森公園”の小さな池の辺りの四阿(あずまや)で串田自身の遠い記憶の 数々と、中世ドイツの怪しげな錬金術師ファウストの幻想が綯い混ぜになった、“独り芝居”が生まれた。その後3年間 で全国22ヶ所39公演を行い、好評を博した、極私的ファウストのつぶやき。

前芝居『阿呆劇・注文の多い地下室』 構成・演出:串田 和美
出演:真名胡 敬二 串田 十二夜
真っ暗な地下の空間に、2つの懐中電灯の灯りが動く。ここは何処だ? 人懐っこいかすかなざわめき。懐かしい音楽。さまざまな手口で彼らに届く指示。 コラージュ演劇?混乱芝居?
日程:
[独り芝居『月夜のファウスト』/前芝居『阿呆劇・注文の多い地下室』(2作品同時上演)]
日程・会場:5月13日〜21日 音楽実験室・新世界(元 アンダーグラウンド・シアター自由劇場)
※串田和美・スペシャルトークショウ 5月14日(日) 17:30 同日14:00開演の公演にお越しの方は、続けての参加可能。(公演とは別料金、別途予約必要)作品の上演は無し。

1966年に俳優学校を出たばかりの 23〜24歳の若僧たちが劇団を立ち上げ、自分たちの劇場を造った頃の演劇状況や、その後のオンシアター自由劇場の活動など、無邪気に輝いていた串田の思い出の数々をお話しします。 あそこに通った方々や、まだ生まれていなかった若い人たちと語り合うのを楽しみにして います。

料金 [独り芝居『月夜のファウスト』/前芝居『阿呆劇・注文の 多い地下室』(全席自由・1ドリンク付き) ] 一般前売5000円/当日5500円 U-25前売3000円/当日3500円
[串田和美・スペシャルトークショウ(全席自由)]
前売2500円/当日3000円 →ドリンク代は含まれておりません。別途バーカウンターにてご注文いただけます。
※ 当日精算(現金)のみ ※ 開演10分前までに未来場の場合は、席を用意できない可能性あり。

公式サイト:https://www.k-jiyugekijo.com

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