川崎・宮前区の強盗致傷 容疑の少年ら4人逮捕 6都県の事件に関与か

神奈川県警本部

 川崎市宮前区の住宅で今年1月、70代の女性に暴行しけがを負わせ現金や貴金属を奪ったとして、神奈川県警捜査一課と宮前署は1日、強盗致傷と住居侵入の疑いで、いずれも東京都の19歳の男3人を逮捕した。うち1人は容疑を認めている。

 3人は昨年11月以降、関東の6都県で起きた強盗や窃盗事件などに関わった疑いがあり、警視庁や千葉県警に逮捕されている。今回で6度目の逮捕となる。

 逮捕容疑は3人は共謀して、1月9日午前4時20分ごろ、川崎市宮前区の70代の女性宅に侵入し、包丁のようなものを示して「金を出せ」「息子から金が入ったと聞いている」などと脅迫。さらにハンマーで殴り、現金1万5千円や時価310万円相当の貴金属を奪った、としている。女性は左手にけがを負った。

 また県警は共犯の疑いがあるとして、4月29日、強盗致傷などの容疑で、東京都町田市の自称会社員の男(21)を逮捕した。男は「自分はやっていない」と供述、容疑を否認しているという。

 県警によると、少年3人は4時間ほど室内を物色していたとみられる。自宅周辺の防犯カメラ映像などで男も浮上し、県警は他にも関与した人物がいるとみて詳しく調べている。

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