廃校舎のプールでBBQしようぜ!懐かしい空間で新体験 大阪市生野区「いくのBBQスカイパーク」がオープン

懐かしい学校のプール、そこにびっしり並んだ座席とテーブル…。一体、なんなんだこの場所は!? 2021年3月に閉校した大阪市立御幸森小学校の校舎を活用した「いくのコーライブスパーク(略称・いくのパーク)」(大阪市生野区)が3日、グランドオープン。西校舎の屋上プールは、バーベキュー場「いくのBBQスカイパーク」として生まれ変わった。

住民の5人に1人、約60カ国の外国人が暮らす生野区。多文化共生をテーマにした「いくのパーク」では、喫茶室から図書室まで、誰もが気軽に楽しめる場所を提供する。その屋上に登場したのが、なんとバーベキュー場。昔懐かしの学校プールでバーベキューをするという新体験が楽しめる。

同バーベキュー場を運営する、でりでりバーベQの代表・木村友亮さんは「『廃校舎の屋上でバーベキュー場をやってみませんか?』とお話をいただいた時はすごくワクワクした」と振り返った。しかし、廃校舎を利用したバーベキュー場の前例はほとんどなく、ましてやプールとなれば「下見の時は『大丈夫かな』という思いにもなった」と明かした。

当初はプールサイドのみにテーブルを設置し、プール内は水を張ってライトアップする予定だったが「(バーベキュー場として)プールの中も使えませんか?という話から、どんどん盛り上がった」と木村さん。急ピッチで準備が進められ、オープンの日を迎えた。

料金は、調味料付きの機材使用料が1800円(子どもは1000円)で3時間制。別料金で食材の用意もあるが、持ち込みも可。近くにコリアタウンがあるため、木村さんは「宝探しのように食材を買ってきて、盛り上がってもらえれば」と期待する。

営業しながら、しばらくは試行錯誤の日々。アイデアもどんどん膨らみ「夏場はプールに少し水を張って、サンダルで楽しんでいただくのも、いいかもしれないですね」と笑顔。かつてない挑戦にも「今はワクワクが90%くらいですね」と胸を躍らせている。

「いくのBBQスカイパーク」公式サイト:http://ikuno-bbq-skypark.info/

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

© 株式会社神戸新聞社