子ども食堂、100カ所に拡大 岩手県内、幅広い世代が集う場に

幅広い世代が集う月1回の「食育食堂」。子どもたちを育み、住民がつながる場になっている=岩手町・五日市生活改善センター

 子ども食堂など居場所支援の活動が県内で広がっている。県の最新のまとめによると、活動は27市町村100カ所であり、過去5年で3倍に。新型コロナウイルス禍でも工夫して続け、経済的に困難な世帯支援にとどまらず、幅広い世代が集う場として定着しつつある。5日はこどもの日。子どもを育み、地域をつなぐ拠点の充実が期待される。

 多彩な料理を盛り付けたワンプレートがテーブルに並んだ岩手町の五日市生活改善センターの一室。家族連れや高齢者が笑顔を交わしながら、食事を楽しむ。

 地元住民の有志団体「食育食堂『どんぐり山』」(熊谷美枝代表)が月1回、格安で食事を提供するイベント。栄養バランスを考え、地元食材中心の料理を振る舞う。沼宮内小2年の笹村春華さんは「家が近く、みんなで来た。料理を食べたり、工作をしたりして楽しかった」と喜んだ。

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