グリーンの読みは2人で 渋野&笹生ペアは意地のドロー

渋野日向子(右)と笹生優花のペアは笑顔で18ホールをプレー(撮影/村上航)

◇米国女子◇ハンファ ライフプラス インターナショナルクラウン 2日目(5日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇6550yd(パー72)

渋野日向子&笹生優花ペアはスウェーデンのハンナ・グリーン&サラ・ケンプのオーストラリアペアに引き分けた。

オールスクエアで迎えた最終18番パー5。渋野は上2.5mのバーディパットをねじ込んだ。直後にケンプもバーディを奪い返してドローに終わったが、2日間でチーム唯一となる0.5ptを獲得した。

9番でバーディを奪った渋野日向子(撮影/村上航)

渋野は「めっちゃ悔しいですし、そのひと言につきるかな。最後まで諦めずにできた」。出だし1番パー5では50cmにつけるバーディでチームに勢いをつけた。

笹生も3番パー5で左バンカーからのアプローチを2mにつけてバーディ。チーム戦ではあるが、「自分のプレーをしなくちゃいけない。こうしないといけないとかは全くない」。好調のドライバーを武器に果敢に攻めた。

笹生優花もノビノビとプレーした(撮影/村上航)

8番では笹生の10mのバーディパットを前に渋野と2人でライン読み。2人でカップを挟んで曲がり具合を確認した。笹生は「グリーン上、ずっと聞いていました。頼りになりました。みんなお分かりのように“渋野日向子”なんでね」と信頼を寄せた。

渋野も「2人でニアピン対決しようと話していました。ほとんど負けましたが」。即席コンビではあっても、同じ米国の舞台で戦う2人。仲の良さを見せ、息を合わせた。

2人でニアピン対決もしていたとか(撮影/村上航)

渋野は「この2日間成績残せなくて悔しかったですが、あしたも笑顔で頑張って勝てたらいい」と気持ちを切り替える。チームは予選敗退が決定したが、残り18ホールも日の丸のために力を尽くす。(カリフォルニア州サンフランシスコ/玉木充)

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