低迷が続くカージナルス 新戦力コントレラスをDHメインで起用へ

日本時間5月7日、カージナルスのフロントオフィスと監督・コーチ陣は大きな決断を下した。今オフ最大の補強であり、名捕手ヤディアー・モリーナの後継者として期待されていたウィルソン・コントレラスを当面のあいだ、DHメインで起用することを決めたのだ。これに伴い、控え捕手のアンドリュー・キズナーが正捕手格に昇格。コントレラスがDHに入ることで控え捕手がいなくなるため、マイナーAAA級メンフィスからトレス・バレーラを昇格させている。

正捕手をコントレラスからキズナーに変更することは、オリバー・マーモル監督、ジョン・モゼリアック編成本部長、ジョー・マクユーイング・ベンチコーチ、ダスティ・ブレイク投手コーチ、そしてコントレラス本人で話し合いを重ねるなかで決定されたという。マーモル監督は「たくさん話し合いをした。試合に勝ち始めないといけないなかで、現時点では投手陣のことをよく知っているキズナーのほうがチームの助けになると思う」と正捕手交代の狙いを説明。「コントレラスはまだ学んでいる最中だ。別のチームからやってきて、全てを一度に学ぶのは難しい」と付け加えた。

なかなかチームを勝利に導くことができない状況が続いているコントレラスは最近、モリーナと連絡を取ったという。約10分間のビデオ通話のなかで、「負けの責任を感じている」というコントレラスに対し、モリーナは「投手陣がしっかり投げられていない。新しいチームで正捕手を務めるのは大変なこと。自分を信じて、投手陣をリードしていけばいい」とエースを送ったようだ。

マーモル監督はコントレラスがクリアしていかなければならない課題については明言を避けたものの、課題の1つと言われていたコントレラスのフレーミング技術の向上には一定の評価を与えている。「コントレラスのせいで負けているわけではない。それだけはハッキリ言っておきたい」と語ったマーモル監督。5年8750万ドルで獲得したオールスター捕手をDHに回すという決断は、最悪のチーム状態に好転をもたらすことができるのだろうか。

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