真鶴の名簿不正問題 町長リコール署名、10日にスタート 成立にはハードル高く

真鶴町の解職請求に向けて署名受任者を対象に行われた住民団体による説明会=7日、同町内

 真鶴町の松本一彦町長が選挙人名簿を自らの選挙に不正利用した問題で、町民有志でつくる政治団体が10日から町長のリコール(解職請求)を目指して署名活動をスタートさせる。署名収集期間は1カ月で、「町政の混乱が1年以上も続き、松本町長にこれ以上託すことはできない」と呼びかけるが、署名を集める受任者の確保も難航しており、リコール成立のハードルは極めて高い。

 町民でつくる「真鶴の未来をつくる会」によると、8日に町選挙管理委員会で手続きを行う予定。町選管が10日に請求代表者証明書を交付してリコールに向けた署名集めがスタートする。

 有権者6242人(3月30日現在)のうち3分の1に当たる2081人以上の署名が必要で、6月10日までに署名が集まれば解職の是非を問う住民投票が60日以内に行われる。

© 株式会社神奈川新聞社