『2023年シルバー川柳』作品募集の締切り5月末が迫る!名句づくりに打ってつけの教材はありますか?

高齢者の日々の生活を題材とし、全国のシニア層を中心に幅広い年代から応募がある「シルバー川柳」(全国有料老人ホーム協会主催)。

23回目を迎える本年は2月中旬から作品募集が始まりましたが、まもなく5月31日に締め切られます。

応募を予定している方は急ぎたいところです。

高齢者を元気づける名句、生まれるか?!

今年の作品づくりに取り組みにあたっては、教材として打ってつけなのが2021年11月、ポプラ社から発刊された『シルバー川柳ベストセレクション』です。

シルバー川柳が20周年を迎えた一昨年、それまでの入選作・約400句(作品)から、さらに選りすぐりの100句を収録した初の傑作集としてリリースされました。

『壁ドンでズボンの履き換えやっとでき』『インスタバエ 新種の蠅かと孫に問い』をはじめ、名川柳がぎっしりと詰まっています。

100万部超え人気シリーズの傑作選

ポプラ社は2012年より毎年、その年の入選作20句を含む88句を掲載した「シルバー川柳」の刊行を開始。
現在は12巻に達し、累計100万部を超える人気シリーズとなりました。

前述の「ベストセレクション」はその集大成となる、まさに“傑作選”というわけです。

本書には例えばこんな句が載っています。

「あの世ではお友達よと妻が言い」
「足腰を鍛えりゃ徘徊おそれられ」
「聞くたびに話が違う若い頃」
「見くびるな賞味期限は切れとらん」

⇒『シルバー川柳ベストセレクション』20年間の名作100句傑作集が今月発刊!シニアが詠んだ秀逸な名川柳で大いに笑いたい!

時代の流行語が名作を生む!

この20年間の話題の出来事、流行語などをまとめた「お達者シルバー年表」が収録されている点も本書の見どころです。

特にその年の流行語は、世相を描き出すシルバー川柳の各作品に反映されています。
例えば、2014年の「壁ドン」を取り上げた『壁ドンでズボンの履き換えやっとでき』は、恋愛と老いとの落差を表現した作品でした。

また、2017年の「インスタ映え」を題材にした『インスタバエ 新種の蠅かと孫に問い』は、世代間ギャップをうまく笑いに転じています。

どんなに時を経ても、自らの老いを嘆きつつ楽しむ、日常の暮らしにひそむ笑いを見つける、そんなユーモア心は変わっていないようです。

この20年間の入選作を読むと、これまでの時代を振り返ることのできる楽しさもあります。

【書籍データ】
⑴書名:『シルバー川柳ベストセレクション』
⑵編集:公益社団法人全国有料老人ホーム協会、ポプラ社編集部
⑶定価:1,320円(本体1,200円)
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この記事と画像の出典:(公社)全国有料老人ホーム協会 公式サイト、㈱ポプラ社発行「シルバー川柳ベストセレクション」(イラスト制作:古谷充子氏)

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