神奈川県内で大雨、崖崩れや土砂流出4件 箱根で総雨量360ミリ超

横浜地方気象台

 前線や低気圧に伴う大雨で8日、横浜市や葉山町で崖崩れや土砂の流出が計4件起きた。箱根町で総雨量が360ミリを超えるなど記録的な大雨となったが、県によると、県内では負傷者や建物被害は出ていないという。

 横浜市によると、金沢区で崖崩れが2件発生したため、近隣の計3世帯に避難指示を発令。磯子区では住宅街の道路に土砂が流出した。また、葉山町では崖から崩れた土砂が住宅の敷地に流れ込んだという。

 県と横浜地方気象台は、横須賀、鎌倉、逗子の3市に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報を発表。崖地などがある土砂災害警戒区域内の住民らに対し、少しでも安全な場所への速やかな避難を促した。鎌倉市の神戸川は一時、氾濫危険水位を超えた。

 降り始めからの総雨量は8日午後6時現在、箱根町で369.5ミリに達し、山北町が196.5ミリ、横浜市中区は129.0ミリだった。山北町では、24時間雨量と48時間雨量が5月の観測史上最大を更新した。

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