江戸時代の逗子が舞台 チャンバラ時代劇、13日上演へ 沼間中8人「斬られ役」に

本番へ殺陣を練習する中学生ら=逗子市内

 江戸時代の逗子を舞台にしたチャンバラ時代劇「せめて、またあの花が香るまで」が13日、神奈川県逗子市逗子の逗子文化プラザホールで上演される。市立沼間中学校の剣道部員8人も「斬られ役」として出演し、殺陣を披露。本番を間近に控えて練習に励むメンバーらは来場を呼びかけている。

 JR東逗子駅(同市沼間)の開業70年を祝う劇などを行った市内在住の田中美奈子さん(58)が企画。娘がヤクザだった父の死の真相を探るストーリーで、田中さんと大学生、小中学生14人ら計20人が出演する。

 子どもからお年寄りまで世代を超えて楽しめるようにとチャンバラを取り入れた。田中さんは「剣道部も新型コロナウイルス禍で練習や試合が十分にできなかった。たまったストレスを舞台で発散してほしい」と話す。

 剣さばきは横須賀市出身の殺陣師KOMEさん(36)が指導に当たり、「斬られ役にもそれぞれの人生がある。キャラクターを背負って斬られてほしい」などと生徒らに解説。剣道部部長で3年生の二片結空大(ふたかたゆあた)さん(14)は「一本を狙う剣道と違い、舞台はお客さんがよく見えるようにやらないといけない。殺陣とせりふを失敗しないように楽しんでやりたい」と意気込んでいる。

 時間は正午と午後4時から。チケットは大人前売り3千円など。問い合わせは、田中さん電話090(1206)3994。

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