清掃工場の煙突から鉄さび飛散 住宅や車に被害/千葉市

清掃工場の煙突から鉄さび飛散 住宅や車に被害/千葉市

 千葉市にある清掃工場の焼却炉の煙突から鉄さびが飛び散り、周辺の住宅や車に簡単に落とせない鉄さびが付着する被害が発生しました。

 千葉市によりますと、4月25日、花見川区三角町にある北清掃工場で修理が完了した焼却炉を再稼働させたところ、急激な温度の上昇で、煙突の内側に発生していた鉄さびが吹き上げられました。

 鉄さびは清掃工場の北西8ヘクタール程度に飛び散り、千種町の住民と事業者、合わせて17人の住宅や車などに鉄さびが付着する被害を確認しているということです。

 煙突内のさびは、2013年度以降、除去されておらず、再稼働の際に急激な温度上昇が伴う、おき火を残した状態で修理を行ったのが飛散の要因と見られています。

 市は再発を防ぐため、煙突の清掃とさびを防ぐ防せい塗装を2023年度中に実施する方針です。

 飛散した鉄さびの成分を分析した結果、直ちに健康被害を及ぼすような化学物質は検出されていませんが、さびを落とすには特殊な洗剤が必要で、市は、損害への賠償にあたるとしています。

 また、市は5月13日、清掃工場内で住民説明会を開催し、経緯を説明した上で、被害状況の把握などを進める予定です。

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