元地域おこし協力隊・宮本小雪さん 読書喫茶 夢実現へ開業目指し CFで資金募集

 東京都清瀬市出身で元上越市地域おこし協力隊員の宮本小雪さん(29)は、上越市西城町2に読書喫茶「ヒミツヤサン」を開業する準備を進めている。8月の開業を目指し、現在、クラウドファンディング(CF)を実施している。

宮本さんと開業予定の店内。内装を全面的に直し、8月の開業を目指している

 宮本さんは平成28年に上越市に移住。地域おこし協力隊として大島区菖蒲地区に赴任し、国登録有形文化財飯田邸を活用した農村カフェ「いいだていかふぇ」を立ち上げた。退任後は同市立水族博物館「うみがたり」のレストラン「ロス・クエントス・デル・マール」で店長を務めた。
 自分の店を持つことは子どもの頃からの夢で、特に本が好きなことからブックカフェを開くことに。上越で結婚や出産を経て、「上越でずっと暮らしていく、ここに根を張る気持ちになった」と、念願を上越の地でかなえることへの思いを語った。
 一人客を主な対象とし、静かな空間で読書を楽しむことが店のコンセプト。また、もう一つの売りが特製のプリンだ。プリン好きが高じて学生時代から自分好みのプリンを研究。以前には上越市内のシェアキッチンで1日限定のカフェを開き、大好評を得ている。

独自に研究を重ねたプリン。店の看板メニューとなる(提供写真)

 クラウドファンディングは、開業に対する思いを発信する目的で実施。資金は返礼品や内装費などに充てる。現在は当初の目標額50万円を達成し、次の目標額を目指して引き続き支援を受け付けている。知人だけでなく、近隣住民からも支援が入っており、「興味を抱いてもらい、とてもうれしい」と宮本さんは話した。

クラウドファンディングページ

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