上越市大和2で今夏に開業予定のクラフトビール醸造所「Gangi Brewing(ガンギブリューイング)」は7月9日まで、醸造所の立ち上げ資金をクラウドファンディング(CF)サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で募っている。
プロジェクト名は「新潟県上越市にクラフトビール醸造所をつくる!」。「つなぐ」をテーマに、地域住民やクラフトビールファンに愛される醸造所を目指す。
ガンギブリューイングは綿貫卓人さん(34、上越市出身)、友人の宮本正裕さん(36、京都府出身)の2人で起業。上越妙高駅から徒歩約10分、上越大通り沿いの旧カーディーラーの建物を改修し、今夏の開業に向け準備が進む。
醸造責任者の綿貫さんは、これまで飲食店経営などを経験。かつてはビールの苦味や炭酸が苦手だったが、ある時、クラフトビールと出合い、その優しい味わいに魅了された。多様なクラフトビールの面白さを多くの人に伝えたいと醸造家を志し、静岡県浜松市で約2年半、ビール造りの修業を積んだ。
ガンギブリューイングが目指すのは「ビールが苦手な人にも楽しんでもらえるビール」。クラフトビールらしい香りや味わいをしっかりと感じられるよう、品質を徹底的に追求した醸造を目指す。提供開始は9月中旬を予定。当面は5~6種類の定番ビールを主体に製造する。
醸造所にはタップルームを併設。ステンレス製の醸造設備や作業の様子を眺めながら、出来たてのビールが飲める。地域コミュニティーの交流の場として、また客の意見を商品に反映させる役割も持たせる。
プロジェクトの目標額は300万円。支援金はタップルームの工事費用に充てられる。返礼品は支援金額に応じて自家醸造ビールやCF限定デザイングッズなどを用意する。
宮本さんは「地域外で『ガンギ』はなじみのない言葉。ビールを通じて全国に発信し、上越妙高エリアの魅力を知ってもらうきっかけになれば。積極的に売り出していきたい」と意気込んでいる。
CFページはサイト内で検索をするか、インスタグラム「@GANGIBREWING」からもアクセス可能。