道内風力発電量一気に2倍に 豊富町に国内最大級設備 25万世帯分の電力賄う 稚内から中川町まで専用送電線78キロ

道内の風力発電量が2倍になります。国内最大級の風力発電設備が宗谷の豊富町に完成しきょう、記念式典が行われました。式典には開発を担った豊田通商の貸谷伊知郎社長らが出席しました。貸谷社長「発電と蓄電と送電と3つの事業がセットになった事業だと考えています。これからは発電だけでなく社会に貢献していく必要がある」。風力発電設備は今月中に2つの発電所が稼働します。稚内から上川の中川町まで78キロにわたる風力発電専用の送電線や変電所、さらに日本最大となる720メガワットアワーの蓄電池システムも整備され、中川町にある北海道電力変電所に接続されます。発電設備を除いた総事業費は1050億円で、国の補助金400億円を活用しました。再来年までには合計107基の発電機からなる6つの発電所が稼働する予定です。この設備全てが稼働すると道内の風力発電導入量は従来の2倍になり、1ギガワットを超え全国1位となる見込みで、25万世帯分の電力需要を賄うこととなります。

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