トライアスロン上田藍さん、横浜の海上から交通安全呼びかけ

海上から交通安全を呼びかける上田藍さん(中)=横浜市中区

 春の全国交通安全運動に合わせて、神奈川県警横浜水上署は、3度の五輪に出場するなどトライアスロンで活躍する上田藍さん(39)を一日署長に委嘱し、横浜港で水上パレードを行った。

 上田さんは16日、署がパトロールなどに使用する「しょうなん」に乗船。横浜赤レンガ倉庫や大さん橋などを散策する家族連れらに「車の運転時は早めの点灯を」「自転車に乗るときはヘルメットの着用を」などと笑顔で呼び掛けた。

 2008年の北京五輪から3大会連続でオリンピックに出場する上田さんはヘルメットの着用の重要性について「自分が落車した時に、ヘルメットがあったから重傷にならなかった。自信はあっても過信せず、常に安全への意識を欠かさずに」と強調していた。

 横浜は国際的なトライアスロン大会に出場した思い出の地でもあり、「この場所で今度は私から安全への意識を発信できるのはとても名誉なこと」と表情を緩めた。

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