コウノトリのヒナ2羽に個体識別用の足環装着 小山市・渡良瀬遊水地

 4月に小山市の渡良瀬遊水地で生まれた、国の特別天然記念物のコウノトリのヒナ2羽に19日、個体識別のための足環がつけられました。

 足環が付けられたのは、渡良瀬遊水地の人工の巣に定着したコウノトリの「ひかる」と「レイ」のペアから誕生した、2羽のヒナです。ここでヒナが誕生したのは4年連続となります。

 コウノトリの研究機関の職員が、12.5メートルの高さにある人工の巣に高所作業車で近づき、ヒナが人を見て驚かないよう目隠しをして地上で作業を行いました。

 一連の作業を見守ろうと、渡良瀬遊水地の近くには多くの人が訪れていて、双眼鏡やカメラを構えました。

 小山市によりますと、ヒナは生後43日とみられていて、体重はそれぞれ4.2キロと4.1キロありました。

 このまま順調に成長すれば6月中には巣立ち、親鳥と1カ月ほど行動を共にし餌の取り方を学んだあと、早ければ7月には単独で行動するようになるということです。

 この日は、健康状態や性別を判別するための検体も採取し、市は6月上旬に2羽の愛称の命名式を行って、そこで性別も発表する予定です。

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