バイデン氏が宮島の写真 カナダ首相とドイツ首相が乾杯・・・サミット首脳、SNS次々発信

くつろいだ表情の各国トップの写真を載せた岸田首相の投稿

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)に参加する各国のトップが、交流サイト(SNS)での発信を強めている。討議の意義や感想を自身の言葉で伝えるほか、くつろいだ姿での交流を写真や動画を交えて投稿し、関心を集めている。

 米国のバイデン大統領は20日午前「G7とウクライナの団結は昨年よりさらに強くなっている」とツイッターに投稿。「過去15カ月間、ウクライナと団結してロシアを主要技術や資金調達から切り離した」と強調した。別の投稿では、宮島(広島県廿日市市)の厳島神社を見学している場面の写真を載せている。

 フランスのマクロン大統領も「危機に面した私たちの責任は、最も正当な権利のために戦う人々を支援することだ」とウクライナに言及。フランス語に加えて英語でも発信した。

 カナダのトルドー首相は、ドイツのショルツ首相と杯を交わしている写真に「昨夜会えてうれしかった、親愛なる友人」とコメントを添えた。ショルツ首相も引用し「一緒に仕事ができるのはうれしい」と良好な関係をうかがわせた。

 イタリアのメローニ首相は、窓辺に腰掛けて英国のスナク首相と話している写真を投稿。「議事の傍ら、再びお会いできてうれしく思う。私たちは将来の課題に共に立ち向かっていく」と両国の関係をアピールした。

 岸田文雄首相は19日夜、「核兵器のない世界への決意を世界に示す観点からも、歴史的な事だったと考えています」と投稿。G7首脳と原爆資料館の視察や被爆者との対話、慰霊碑への献花をした初日を振り返り、成果を誇った。平和記念公園で各国の首脳を出迎える場面などの動画も載せた。

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