星野陸也は62位で次週オランダへ 欧米コースが成長材料

タフなスケジュールも苦とせず、大西洋をまた渡る(David Cannon/Getty Images)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(21日)◇オークヒルCC(ニューヨーク州)◇7394yd(パー70)

ベルギーから米国に到着したのが7日前。星野陸也はあすニューヨークを発ち、次の戦いが待つオランダに着くのは翌23日(火)の日中だという。大西洋横断が続くタフなスケジュール。それが力になっていると実感できるから、勇んでまた海を渡る。

昨年に続いてプレーした「全米プロ」の決勝ラウンドは両日ともに午前の早いスタートで「75」、「71」。この日は2バーディ、3ボギーと目指していたアンダーパーにも届きそうだった。「もう一歩、足りなかった」のが悔しい。

4日間を通じて最も難しかった6番では週末にボギーをたたかず、長い距離を苦にしない力も見せたが、通算11オーバー62位。「まだまだ精度が足りない。しっかり練習していきたい。コースマネジメントやラインの見極めが3日目になって分かってきた感じがあった。それを忘れないようにというか、次でしっかり生かせるように」と口元を引き締めた。

昨年度の国内ツアー賞金ランキング2位の資格で、今季前半戦は欧州ツアーを主戦場にしている。2月の初戦、アラブ首長国連邦での「ラアス・アル=ハイマ選手権」で6位。次週からは「ダッチオープン」(ベルナルデュスゴルフ)、ドイツでの「ポルシェ ヨーロピアンオープン」(グリーンイーグルGC)に出場する予定だ。7月の「全英オープン」(イングランド・ロイヤルリバプール)まで日本に帰らないこともあり得る。

目指すのは新天地での定着、シード獲得だけではない。「欧州ツアーで優勝が目標。良いプレーをして、常に上位争いをすることが大事」と力強い。

海外のコースでのプレーが何よりの成長材料だと思える。「欧州と米国は、日本とラフやフェアウェイの感覚が違う。欧州と米国は近い部分がたくさんある」。いずれはPGAツアーへ、というのが夢。「こっちでできた良い練習や、得た技術を、また欧州に戻ったときに試していきたい」と歩みを止めない。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

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