ユヴェントスに大激震。不正会計で勝ち点10剥奪が正式決定

写真=CL出場圏内にいたユヴェントスに衝撃が走った ©Getty Images

5月22日にセリエA第36節エンポリ戦に臨んだユヴェントスだが、試合直前に激震に見舞われた。クラブの不正会計疑惑に対する正式な処分が下され、勝ち点「10」が剥奪されたのだ。

ユヴェントスはコロナ禍だった2019年から2021年にかけて、経費削減を目的とした選手年俸の減額やキャピタルゲインの操作など、数々の不正行為を行っていた疑いがかけられ、トリノ検察から調査を受けていた。そして2023年1月には、イタリアの連邦控訴裁判所から勝ち点「15」剥奪の処分が下されていた。

しかしユヴェントス側がイタリアのスポーツ最高裁判所に控訴し、同裁判所が再調査を指示したため、勝ち点剥奪処分が暫定的に取り消しに。ユヴェントスには勝ち点15が変換され、改めて来シーズンのヨーロッパカップ戦出場権争いに身を投じることとなり、エンポリ戦の前の段階では勝ち点69で2位につけていた。

そして再審理が行われた結果、エンポリ戦の直前というタイミングで勝ち点「10」の剥奪が正式決定。ユヴェントスは勝ち点69の2位からCL出場圏外となる勝ち点59の7位まで後退した。

この決定にショックを受けたのか、試合ではエンポリに1-4と大敗。勝ち点を上積みすることができず、順位も7位のまま。ヨーロッパカップ戦出場こそ確定しているが、CL出場圏内にいる4位ミランとの勝ち点差は「5」という厳しい状況で残り2節を戦うことになった。

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