ブライトンに所属するアイルランド代表FWエヴァン・ファーガソンに対し、プレミアリーグの強豪クラブが強い関心を示しているという。イギリスのスポーツ専門チャンネル『スカイスポーツ』のウェブサイトが伝えている。
ファーガソンはわずか18歳ながらブライトンの前線で存在感を発揮しており、今シーズンはここまで公式戦通算で23試合に出場し、10ゴールを挙げている。5月21日のプレミアリーグ第37節サウサンプトン戦でも、三笘薫のクロスからシュートを決めるなど2ゴールを挙げる活躍を見せている。
チームを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督が「プレミアリーグで最高の選手、ストライカーの1人になる」と絶賛していることもあり、クラブ側は今年4月、ファーガソンとの契約を2028年6月まで更新してこの逸材の流出を阻止。このまま順調に成長すれば、将来的には1億ポンド(約171億4700万円)の市場価値になると見込まれている。
それでもビッグクラブからの関心が止むことはなく、現状ではマンチェスター・ユナイテッドやトッテナム、マンチェスター・シティが特に強い関心を示しており、2024年夏の獲得を目指しているという。
ファーガソンは2021年1月にブライトンのアカデミーに加入しているが、その前にリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、セルティックなどのトライアルも受けたという。その中で「トップチームへの道筋が明白だった」という理由でブライトンへの加入を決断。この時に彼を取り逃がしたマンチェスター・ユナイテッドは、アカデミー責任者のニック・コックス氏が「5000万ポンド(約85億7350万円)の損失」と認めており、多額の報酬を支払ってでも彼の獲得に再チャレンジするという。
トッテナムはエースストライカーであるハリー・ケインとの契約が2024年6月までとなっており、その後継者としてファーガソンに白羽の矢を立てているという。恵まれた体格に卓越したパワー、スピード、シュート精度を備えるファーガソンは、確かにケインのプレースタイルと相通じるものがある。
また、マンチェスター・シティはアーリング・ハーランドが万が一、退団した場合に備えてファーガソンをリストアップしているようだ。
ブライトンは来シーズンのヨーロッパカップ戦出場権を獲得しており、ファーガソンがクラブに残留した場合、クラブレベルでの欧州の舞台に初参戦することになる。ここで活躍を見せれば、その市場価値はさらに高まることになるだろう。