厚労省、マイナ保険証の登録情報点検要請 全国の保険組合に

 加藤勝信厚生労働大臣は23日の会見で、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に別人の情報が誤登録されていた問題で、全国の健康保険組合など約3400の保険者に対し、登録内容の点検および7月末までの報告を求めると明らかにした。

登録時の確認漏れが原因と見解

 加藤大臣は、最近次々と発覚している誤登録の原因について、一部で登録する際に氏名の漢字や住所を確認しなかったケースがあると述べた。こうした登録方法の是正求めると当時に、登録内容の点検および実際の誤登録の件数などを報告させたいとしている。また厚労省が自ら、住民基本台帳のデータと照合して点検する考えも示した。

 他方、松本剛明総務大臣は23日の会見で、一部の保険医協会のアンケートで、マイナ保険証を読み取り機にかざした際に「未登録」とされた場合や、期限が切れているにもかかわらず有効と認識されるケースがあると報告されている件について、データ登録に時間がかかっている場合があると認めた。作業の迅速化で対応するとしたが、具体的な対策については示さなかった。

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