本格的なマリンレジャーシーズンを前に、上越市内の海水浴場では浜茶屋の開設が進んでいる。新型コロナによる規制がなくなり、4年ぶりに開くという店もあり、夏のにぎわいに向けて準備が着々と進められている。
同市のたにはま海水浴場では、7軒ほどが出店予定。地元の旅館などが運営している4軒のうちの一つ、塚田ひとみさん(65)は今年、4年ぶりに浜茶屋を開く。コロナ禍の3年間は店を開けず、夫の病気や長く手伝ってくれた人が亡くなるなどあったが、準備作業には近所の人も協力して柱の設置などを行っている。
また、同海水浴場では経営者が変わったり、廃業したりした浜茶屋も。塚田さんの店は資材が傷んだこともあり、以前より小規模にするという。「準備が少し遅れているが、海開きには間に合わせたい」と話す塚田さんは、「ようやく心置きなく、海を楽しんでもらえるようになった。昔ながらの店だが、利用してもらいたい」と願った。